「ウム、いい風だ。」
テイクオフに着いたあなたは、アゲンストの風を受けゆっくりとはためく吹き流しを見て機嫌を良くします。そして次々と飛び立ってゆく他のフライヤーを横目で見ながら背中に背負っていたパラザックの中からハーネスと機体を取り出し、早速準備に取り掛かります。
ヘルメットも被った。バリオのスイッチも入れた。ハーネスの装着具合も問題ない。やっと装備を付け終わったあなたは機体を広げるため、テイクオフ中央へと歩き出します。 「カラ、カラ、カラ．．．．」まだ機体に接続されていないため、ヒモの伸び切ったアクセラレーターのフットバーを金魚のフンよろしく引き摺りながら。
この時、何か気になることがありませんか？
そう、このフットバーが草に引っ掛かったり、つまずいたりしてコケてしまう恐れがあるんですよね。 普通、テイクオフは下り急斜面です。こんな所でコケたら、みんなの視線を集めてしまうほどのド派手な転びかたを披露してしまうに違いありません。
そんな心配症のアナタに贈るのが、このフットバー固定装置です。
大層な名前を付けましたが、何のことはない、単にそのフットバーをベルクロでハーネスにくっつけておくだけです。
作り方は簡単。ハーネスの底（というか尻板の下側）にオスとメスのベルクロを縫い付けるだけです。
移動の時はこのベルクロを巻いてフットバーを固定しておき、最後の機体のチェックが済み、正面を向いた時に外せばいいのです。これでつまずいてコケる心配はなく、地上での移動もスマートです。
外すのを忘れてテイクオフしてしまった時などのために、空中でも手の届く範囲にこのベルクロを取り付けるといいですね。(1998.5)
もどる 次へ