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魚種別攻略ガイドは2016年11月末まで@Niftyつりに掲載されていた物を再掲したものです。
イイダコ(八腕形目マダコ科)
内海の浅い砂地に住んでいて2枚貝を主食にしている。その為白い物(貝)に抱きつく性質があり、これを利用して小型のテンヤにラッキョウ、豚の脂身、白い瀬戸物などをくくりつけて釣る。産卵期の2〜5月にメスがご飯粒のような卵を持つことが名前の由来になっている。
季節には専門に狙う乗合船も出るが、シロギス釣りをしていると外道で掛かって来る事が良くある。おでんやサトイモと煮物、天ぷらにすると大変美味しい
【タックル】
なかなかイイダコの専用竿はないので、柔らかめのシロギス用の竿を代用する事が多い。手バネで釣るのも釣趣があるのでお勧めだ。リールは小型のスピニングでも両軸タイプでも良いが、軽く投げて釣ることのできるスピニングタイプが使いやすいだろう。PE1号が100m巻いてあれば十分だ。
重要な道具としては釣り上げたイイダコを入れておく目の細かい網袋が必要で、口の部分がビクの様に輪になっているタイプが入れやすく使い勝手が良い。
【仕掛け】
道糸の先にナイロン3号を先糸として1mほど接続し、イイダコテンヤ8〜10号を接続する。または中通しオモリ8〜10号とスッテの組み合わせでも面白い。(最近の流行で結果もバッチリである)
【まるかつの仕掛け】
自作の手ばねにテンヤまたはオモリとスッテを接続するだけ。いたってシンプルな仕掛けです。
【エサ】
生らっきょう、豚の脂身などをイイダコテンヤに付けるか、マルイカ用の布巻き、糸巻きスッテやととスッテを使う。
【釣り方】
イイダコは水中を泳ぎまわる事はない。従って仕掛けが常に底をキープしている状態が重要だ。また微妙な乗りをキャッチする為とテンヤやスッテを躍らせてイイダコをその気にさせるために道糸を張った状態にすることも大切だ。
まずはオモリと仕掛けだけの状態での重さの感覚、竿の曲がり具合をしっかりと把握しなくてはならない。道糸を張ったり緩めたりを小刻みに繰り返して誘いを入れる。しばしの間の後、ゆっくりとオモリを少し浮かせるように乗りを確認するが、この時にタコが乗ったかどうか(+αの重みを感じるかどうか)(竿先が数cm余計に曲がりこんだかどうか)を察知する。
これを感じる事ができたらハリにかけるために軽くアワセを入れ、後は糸を緩めないように注意して巻き上げれば一丁あがりである。
潮具合によって入れ乗りになったり、全く興味を示さなかったりするので、釣れる時にいかに手返し良く釣るかがこの手の小物釣りでは重要だ。