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ベオグラードでは年の暮れから珍しく晴天が続いていますが、気温の方は朝夕マイナスふた桁で、マイナス5度くらいまでは許容範囲の当地の人々にもちょっとシンドい気候です。しかし祝日は祝日。この後の正教(ユリウス)暦のクリスマス(1月7日)、正月(同14日)まで、政情不安や経済不振を吹き飛ばせとばかり大いに飲んで騒ぐ季節です。皆さんはどのような新年を迎えていらっしゃいますか。
いつも「(旧)ユーゴ便り」をお読み頂いて有難うございます。5月末に最初の寄稿をしてから7ヶ月ほどでアクセス数も4桁に入りました。改めてインターネットの力を実感しているところです。 私は今年の春で旧ユーゴスラヴィアに渡ってから10年、内戦の始まった91年に報道通訳として情勢ウォッチをするようになってから8年になります。早かったような、長かったような・・・。 昨98年も旧ユーゴ5カ国ではそれぞれにいろいろな動きがありました。最先進国スロヴェニアは欧州連合(EU)への加盟交渉を正式に始めました。ボスニアは問題を抱えながらも、戦後復興をまずまず順調に進めています。わがセルビア(ユーゴ)はコソヴォ紛争で大荒れの一年でした。
昨年は私個人の生活の面でも変化がありました。 一つは鹿児島大学の木村朗先生と出会い、それがきっかけとなってこのページでの発信を始めたことです。ちょうどHTM(インターネット)言語の勉強をしていたタイミングもよかったし、ページ管理者の河野克純さんほか「平和問題ゼミ」の皆さんの支援を得られたのも大きかったのですが、ネットという従来の通訳業や雑誌への寄稿とは違う形で(この「便り」はもちろん無報酬ですし「仕事」とは考えていませんが)旧ユーゴ事情を発表できる機会が持てるようになりました。 もう一つは秋に転居してユーゴ人の女性と同居を始めたことです。それによってユーゴ人、セルビア人の社会を内側(メンタリティや人間関係など)からより深く知ることが出来るようになりました。。 今年も通訳・ジャーナリストとして仕事を続けますが、同時に一人の日本人として外国に住み続けること、また一人間として国際結婚や出産といった、今まで考えていなかったことをいろいろ考えていかなければならないと思っています。 「平和問題ゼミ」の姉妹サイトゆえ、民族、宗教、難民、経済など昨年同様硬い話題が多くなるとは思いますが、これからもどん欲にウォッチングを続けこのページから発信していきますから、皆さんのご教唆と応援をお願いします。旧ユーゴ関連のご質問はいつでも歓迎です。 |
第11回配信 冬はやっぱり煮込み! 今回は政治・経済などの話は少し冬休みを頂いて、料理の話です。しかしたかが料理と侮ることなかれ。今までに多民族国家旧ユーゴスラヴィアの文化のいろいろな側面を知る機会がありましたが、音楽と並んで料理ほど旧宗主国の影響が見られる分野もあまりないのですから。
◆ドルマの外形を煮て作る
◆詰め物をいためる C玉ねぎのみじん切り、生米、ひき肉の順にいため、最後にとき卵を加えさらに混ぜる。塩、胡椒で調味。ひき肉の色が変わり、米以外に十分火が通ったらフライパンを火から下ろして冷ます。
D Bの玉ねぎの小さい切り口を下にして、スプーンと指でCのひき肉を詰めていく。山盛りにはしないで、すり切り程度にしてBで煮余った玉ねぎを粗く切ってフタとしてのせる。 ◆ソースを作って煮込む Eカレー粉からカレールーを作る要領で、鍋の底で油を熱し小麦粉を加えて伸ばす。パチパチはじけるほどに熱したら少量の水を加えてさらに伸ばし、トマトピュレ、続いてヨーグルトを加える。 F再びソースが沸いたら鍋をいったん火から下ろし、Dのドルマを小さい切り口を下にしてソースの中に並べる。あとは弱火で、時々ソースをドルマにかけながら煮込む。既に玉ねぎも、米以外の中身も火は通っているので、ソースの中で単に温めるくらいのつもりで絶対にかき混ぜないこと。玉ねぎが崩れてしまう。 G米が柔らかくなれば一応出来上がりだが、味を馴染ませるために弱火でさらに2、30分は煮込みたい。トマトの青臭さや酸味が気になる場合は酢や砂糖で好みの味に調える。パンでもご飯でも合うが付け合わせはボイルドポテトやサラダなどサッパリ系がマル。 (99年1月上旬) |
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