アウトバーンについて、実際に観光バスに乗って感じたことをつづりたいと思います。

 アウトバーンとは、ドイツ国内における高速道路の総称のようです。よって、片側3車線のところもあれば、日本の高速道路に多い片側2車線のものも多数見受けられます。というか、都市間は片側3車線が多いですが、都市周辺部は片側2車線が多かったです。
「速度無制限」として有名ですが、確かに普通乗用車は速度無制限です。但し、何等の制限を受けないわけではありません。
制限などを箇条書きにすると、
・高速料金なんてありません。無料です。
・バス・大型貨物自動車は100km/hないし80km/hの制限が厳格にされている。
 まあ、おおよそは100km/hですが。
・自分の乗った観光バスは120km/hまでメーターがありませんでした。羽田〜成田のリムジンバスには140km/hまでメモリがふられていました。
・普通自動車は原則、速度無制限である。
・分岐・合流、出入り口及び急カーブでは普通自動車といえどもその地域によって100km/hから120km/hの制限がなされる。
・無制限といっても、交通量にあわせた速度で追い抜きをしていた。決して無理な速度は出していません。通行した時間帯のせいかもしれませんが、200km/hも出した車は見かけませんでした。
といったところでしょうか。

 結局、バスやトラックのドライバーは車自体の問題(リミッターがあるのかも?)もあるのでしょうが、速度制限はわりと守られています。トレーラーが荷物を満載しているとさすがに100km/h出すのが苦しいのか、そういう時などはバスでも追い越し車線に入って抜いていましたが、基本的には走行車線をずっと走っていました。普通乗用車でも速度を出さないドライバーは走行車線を走っていました。左車線(右側通行だからこれが追い越し車線)は本当に追い越しや追い抜きのために存在していました。これは2車線だろうが、3車線だろうが同じです。3車線あると一番右側をトラックやバス用の、真ん中車線は普通乗用車の走行車線になっているようでした。
ルール(法的、モラル的)がきちんと守られていれば、普通乗用車の速度無制限にしても問題は起きづらいのでしょうね。合流付近は合流してくる車が本線から見えるようになっているので早めに追い越し車線に移ることも可能なようになっています。さすがにバスは合流する車がなければ移りません。
 結局、一見すると日本の普通乗用車ドライバーには天国のように見えるアウトバーンといえども、最低限、標識や法則と言った見えるルールを遵守することで成り立っているように思えました。本当は見えないルールもあると思うのだが、それが何か具体的には分からなかった。あまりにもみんなが当然のように何気なく走っているので法や標識で縛られているとは到底思えないのだ。だって、アウトバーンには箇条書きに書いた地点における速度標識以外には、出入口や分岐方面の行き先くらいしか見当たらないだもん。
速度無制限なんて日本では到底無理だろうなぁって思ってしまったよ。