◆兵学の部屋 一言
 
 
 
 
◆リデル・ハート
新戦法の取り入れよりも、旧戦法の追い出しの方がむずかしい。
 
◆シュリーフェン
名将は任命したからといって、えられるものではない。
 
◆ベリサリウス
最も完全にして、しかも幸いなる勝利は次の通りである。 −わが方は何の損害もうけることなく、敵をしてその目的を放棄せしめること、これである。
 
◆ナポレオン
戦争の術の全体を成すものは、迅速、かつ放胆な攻撃に引続いて、論理的で非常に周到な考慮をめぐらした防勢を行なうことである。
 
◆ナポレオン
1頭のライオンに率いられた羊の群は、1匹の羊に率いられたライオンの群にまさる。
 
◆ナポレオン
ロバは七年間ユージン侯に仕えても、兵法を理解しなかった。
 
◆モルトケ
賢明な軍事指導者というものは、多くの場合、戦略的に見て非常に攻勢的な性格を備えた防御陣地の選択を巧く行なうので、敵はそのわが陣地を攻撃せざるを得ない立場に陥るのである。
 
◆マッカーサー
恐怖や疲労によって行動意欲を失った兵士の士気を再び奮いたたすものは、指揮官の態度以外にない。  リーダーシップというものは、しばしば一つの公的なゼスチャー結集して現される。
 
◆辻政信
一個師団の兵を動かすには、少々馬鹿げたこともいわねばならない。  将校は腹の中で笑っているが、兵の大衆はこれで動く。  一個師団の九割が動き出せば、理智的な残りの一割は嫌でもついてくる。
 
◆サボナローラ
最良の説得は恐怖を与えることである。
 
◆?
運転の名人は一台の自動車を走らせ、運転できない者は千台の自動車を動かす。
 
◆晋の予譲
士は己を知る者のために死し、女は己を愛する者のために化粧する。
 
◆バルザック
批判の対象となった権威は、もはや権威ではない。
 
◆バルザック
一国の政治をとるには、百年先を見通さねばならない。  そしてこれを遂行するためには鉄の如き意志力を必要とする。
 
◆バルザック
一国の法律がふえて四万にもなれば、法律がないと同じである。
 
◆バルザック
法律はクモの巣である。  小さな虫だけがひっかかる。
 
◆バルザック
大衆の中で、力量もあり、自覚ある人物が容易に身を起こして、支配階級に列しうるような素直で弾力性のある社会組織でなくてはならない。  この種の有能な人物を民間大衆の間に放置するから、革命がおこるのである。
 
◆バルザック
指導者は世論の誤りを修正できなくてはならない。  このため、時には時代の趨勢に逆行することも必要である。
 
◆バルザック
権威をもち、宗教を失える君主は暴君となる。
 
◆チャーチル(1938年3月24日)
二年前にはヒトラーと対決しても安全であった。  三年前には極めて容易であった。  四年前にはただ一通の外交文書で始末できたはずだ。
 
◆チャーチル
政治家は明日、来週、来月、そして来年何が起こるかを予言できねばならない。  そして後で、どうしてそれが起こらなかったも説明出来ねばならない。
 
◆チャーチル
不利は一方の側だけにはない。
 
◆チャーチル
好転する前には、悪化する段階もありうる。
 
◆チャーチル
道徳の力は軍事力のかわりにはならない。  しかし非常に有力な援軍ではある。
 
◆ルプレー
人の本能は利己であり、圧制である。  人の性が善であり、有形無形の進歩が道徳を高めるということはない。
 
◆ルプレー
子供は、自然のままにしておかれると、悪に傾きやすい。  子供は知恵づくと同時に、まず利己性、残忍性等の悪性を発揮し、ついで遊惰に傾く。  教育の第一目的はこの悪を刈取ることで、そのために最上の指導者は宗教家と父である。
 
◆荘子
小盗ははりつけにされるが、大盗は大名になる。
 
◆コンラッズ
多くの戦いは、自ら「敗れたり!」と、過早に信ずる者の敗北となっている。
 
◆ネルソン
艦長は、思案に迷ったら断固敵艦に突進せよ。
 
◆ブリーエンヌ
ナポレオンは勝利をうることは確かであったが、勝利に実を結ばせることは下手であった。  彼の仕事は、フランスを小さくして次代に申し送っただけである。
 
 
 
 
 
 
 
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