野望の軌跡

1999年
 「サクラ大戦に始まり、サクラ大戦に終わる」そんな感じの1年でした。春から作るのはフィギュアばかり。大好きな飛行機は1機も作れなかったです。F1を作ったのがせめてもの救いか。でも、フィギュアも悪くないぞ(^^;。
 モデラーは、実質的な新人は2人。2年生が力強くなってきています。モデラー数は11人、モゲラーは3人です(モゲラーは1人増)。

春祭展示会(作品数3)
 今回は秋田くんがブレイクしました(笑)。パトレイバーひとりコンペ(13体中12体製作)をはじめ、全部で15作品も出しました、春祭なのに(笑)。 でも、彼の1位(総合3位)はエッグマンなのでした(爆)。1年生では桑島くんが力強かったです。製作は遅れたのでデキそのものはアレでしたが、絵としての構成を考えたベース作り(残骸をプラ板から作っていた)やまともな改造など、久しぶりに「正当派ガンプラモデラー(今となっては古典的?)」を見ました。 JAFCONなどにも参加しているそうで、その辺の力強さは松本くんの再来か?今後が楽しみな新人です。また、2年生でもモデラーが増えていまして、1個出してました。エライ。あとひとりスケールモデルも作るフルスクラッチフィギュアモデラーの若山くんというのがいるらしいのですが、今回は会うこともできなかったです。 1年生なら新作でなくてもいいのにね。かなりうまいらしいので、ぜひとも作品を見てみたかったです。
 新入生が力強い反面、上級生のモラル低下の著しさには目を覆うばかりです。1,2年生に悪い影響を与えぬうちに恥を知ってほしいですね。
 わたしの作品は、フィギュアだけになってしまいました。あやしいOBのイメージを新入生に与えてしまいそうです(^^;。持っていったのはサクラ大戦シリーズ。すみれとアイリスは海洋堂の1/8、あとワンフェスで買ったディフォルメのマリアを出品しました。 入魂の作品はすみれだったのですが、そのポテンシャルを十分に引き出すことができず、アンケートでは惨敗してしまいました。昨年の紅蘭の方が票は稼いでましたね。時期的な問題なのか、キャラクター的に弱さがあったのか、色々な要素は考えられますが、そんなことよりわたしのアピールが足りなかったのです。 すまぬ、すみれ。わたしが至らなかったのだ。もっと創造力を働かせないとダメっすね。あと、技術的にもうリミットいっぱいってこともあるかも。フルスクラッチものに塗装だけでは敵わなくなっちゃったしなぁ。

大祭展示会(作品数7)
 マイ・カメラが入院してしまって散々なスタートの大祭でしたが、会場の方は盛況でした。うーん、なんというか「数の展示会」って感じですかねぇ。春に続いて秋田くんが大量産してます。レイバーシリーズはもはや定番化しつつあるのか。それと天野くんの水上機&大戦機も10機以上出ていて大したものです。 ただ、なんというか、言いにくいけど薄い。数はあるんだけど、迫力に欠けるというか、コレクションを揃える展示は間違っていないと思うし、できうることならやった方がいいでしょう。これってひとりコンペだからなのかなぁ。見せ方の問題もあると思うのですが、数が揃っていることが生かされていない感じがします。 ここは、今後の改善点として認識してほしいです。もったいないですから。数が出ているから質が軽んじられているっていう雰囲気があるわけではないし、ひとつひとつは上手いと思うんですけど。うーん。
 それから特筆すべきは中橋くんの挑戦かな。なんと戦車ですよ。あんどフィギュアのスクラッチまで。なかなか野心的な挑戦が見られてうれしかったです。感心しました。模型を楽しんでいるなぁってのが伝わってきます。珍しいとかそういうことではなくて、やっぱこういうチャンスがある時に色々挑戦していくってのもアリだと思うのです。 なかなか良かったですぞ。桑島くんもさすがな作品を作りましたが、もっと早く持ってきましょう。せっかくの作品なのだから、もっとたくさんの皆さんに見てもらえるようにしましょうね。見られなかった人が可哀想です〜。
 さて、わたしの作品は2年越しのマクラーレンMP4/13がメインでした。前日の鈴鹿でハッキネンが連続チャンピオンを決めてくれたので、まずまずの環境が揃っての展示となりました。デキとしては、やっと組上がったって感じで反省は多いのですが。 今回の経験を次に生かしましょう。あとは、共同作品の光武・改9機!現役生の協力をいただいて初日から展示できました。ありがとうございます。さくら機の太刀が行方不明になっていたのはご愛嬌です(^^;。自分の光武は、すみれ・マリア・アイリスの3機。きっちり素組みができたのでデキはいい方だと思います。 スモークは吹かなかったんですけど。アイリスの黄色の機体を汚すのにはちょっと躊躇してしまいました。失敗したら悲惨ですからね〜。おまけフィギュアは気合いの筆塗り。こればかりは現役に負けるわけにはいきませんから(笑)。軟質プラってのがイマイチでしたが、よくできたと思います。すみれはあんまり似てなかったですな。 マリアとアイリスのまゆ毛も目立たなかったし。おしい。
 大祭フィギュアは、アスカ・ラングレーでした。クルシマの冬私服タイプというやつです。元がかわいいのでナイスな作品になりました。あとは、でふぉるめ・あやめさん。デキはよかったのですが、ちょっと目立たなかったかな。もったいなかったです。塗膜のひび割れとかトラブルもあったりして可哀想でした。 最後のおまけは、カエル急便のミゼットII。買い物のついでに買ってしまった代物です。モーターライズのお茶キットでしたが、まじめにクリア塗装を施しています(笑)。教材としてはいいかなってことで。でも、黄色はあんまりピカピカ塗装には向かないようです。缶スプレーの風紋が消えなくて、クリアを磨いても完璧にはなりませんでした。

1998年
 個人的には少々空白な年だったように思います。当初の予定ではカーモデルを作っていく予定でしたが結局そういう結果には至りませんでした。 なにがいけなかったんでしょうか・・・。
 モデラーは新人が多く加わって全体的に力強くなりました。スケールモデラーも入ったので全体的にジャンルは広くなったと思います。 モデラーは11.5人?モゲラー2.5人で総勢およそ14人です。

春祭展示会(作品数2)
 ボールコンペがありました。1年生も参加してました。今年の1年はやるなぁ。展示会自体は全体で30作くらい。そのうち4割以上がボールでした(笑)。 しかし、まともなボールはほとんどなく、相変わらず力強いガンプラモデラーたちです。
 わたしの作品はきのしたさんからいただいたラルースLC88と海洋堂の李紅蘭。1/8フィギュアを春祭に作ってくるのは珍しいことです。 ラルースはボコボコの痛いキット(byきのしたさん)だったのですが、1/24という手のひらサイズだったし、タダでもらったりしたものだから、ものの試しに作ってみたのでした(笑)。 左右非対称だったり謎のパーツが入っていたり、組み方がよくわからなかったりしましたが、なんとか表面をきれいに処理して完成にこぎつけました。しかし、仮組が不十分だった(できなかった)のでノーズが浮いてしまい、カッコ悪くなってしまいました(T_T)。 あと、ちょっと時間切れで1回分クリアコートが足りなくて、表面に缶スプレーの風紋が残っています。デキは悪かったですが、なかなか楽しんで作れましたね。おもしろかったです。

大祭展示会(作品数6)
 全体のテーマはありませんでしたが、いくつかのコンペが合わさった展示会になりました。個々の規模はそれなりで、まあまあの展示会だったでしょうか。 ただ、まだ陳列状態が続いているので、この辺に改善の余地が見られます。これを修正するにはもっと事前に綿密な打ち合わせをし、しかも確実に作品を揃えるという困難さが必要ですが、団体戦としてやるならそのくらい楽しみのうちとしてがんばってもらいたいです。
 まずは「菊水水上特攻」。結局全艦は揃わず、力作揃いの割にケチがつきました。元々は及川の野望ネタで、1年や2年の初心者モデラーを手足として量産させていましたね。作品のレベルは指導のおかげでかなりの高水準を保っていたように思います。 変にワザを持っていない初心者だったのが、逆によかったか。実際、作品を落としたのはOBの山田さんでしたからね。自分のセオリーが完成の妨げとなりました。 及川の要求は初心者にはかなりの無理があったので、足並みを揃えるのにかなり負担がかかったようです。稲野が巻き込まれたのはかわいそうな感じですね。ご苦労さまでした。 相当な無理をしましたが、こういうやり方もありかな、と思わせるだけの力強さはありましたね。あ、ベースはわたしが作っています、ちなみに。
 「アッガイコンペ」は赤谷くんの野望です。安ちゃんのどらやきマンを除いてなかなか頑張ってました。のなちんのマスターアッガイはさすがという感じのまとまり具合でしたね。
 「ガンダムコンペ」は歴代ガンダムを1/100で揃える企画。池堂君が忙しくてZZが抜けましたが、それでもマーク2やらGP03やらと作っていたので仕方なしといったところか。いや、よくやります、実際。 で、全体を見てみると作品にバラつきがあってなんともイマイチでした。これは上手下手ではなくて、取り組み方の問題ではないか?モゲラーが混ざっているのは自覚しているところ。 そのモゲラー陣が直前まで塗装にも行っていないというのはちょっと困ったものですね。時間をかければ慣れないエアブラシだってうまくできるのに。もう少し本気を出してほしいと思ってしまう結果となりました、オレ的に。
 あとはわたしも参加したモーターヘッドですが、これはコンペというほどでもなかったですね。わたしのアパッチ以外はみんなミラージュだし。参加したのは3人だし。やはり10体近くはほしいですな。
 個人作品は、先のアパッチのほかにF2ブルーインパルス3機編隊と土田さんのさおりんとポケモンです。当初はマクラーレンを出す予定でしたが悪天が続いたこともあって断念。初日の鈴鹿でハッキネンがチャンピオンになっただけに悔やまれる結果となりました。 F2はなかなか好評でアンケートでも自己最上位となりました。はじめて作ったキットなので少々つかみにくいところもあったのですがなんとかまとまりましたね。この辺りは経験か。ポケモンはウケねらいで投入し、見事にベスト10入りを果たしました。 もっとパワーあるかと思いましたが、それほどでもなかったです。ああ、よかった?ピカチュウの顔がかわいくなかったからかな。引きが弱い(笑)>オレ。

1997年
 ホームページも軌道に乗り、かなり行動範囲が広がった年になりました。インターネット上で知り合った方に展示会に来てもらったりできてうれしかったです。 活動の励みになりますよね。
 モデラーの人数は、力強かった年代が卒業してしまって人数は減ってしまったのですが、個人のパワーが上がってきて活動は活発になったと思います。 モデラーは9人+アルファ。新人開発も積極的にされていたりするので全体像は把握しにくいです。

春祭展示会(作品数3)
 いろいろ考えた結果テーマはなし。全体の水準は上がっているように感じましたが、やや散発的な印象の展示会でした。 単なる合同展示会になってしまいましたね。
 そんな中、ダントツで目立ってしまったのは、わたしのムーヴでした。現役生にカーモデルを作るのがいないためなのか、車を出したら当たってしまいました。 もちろん気合いを入れて作ったので不評に終わることはないだろうと思ってましたが、またもやOBの外道となってしまいました。まぁ、わたしも手本になるようなモデリングを目指しているのでねぇ。 バランスの問題でしょうか?
 個人作品では、やっこちゃんと大祭の前座ホーネットC型を作っています。やっこちゃんは安斉君とバッティングしてしまい、多勢に無勢でやられました。しくしく。

大祭展示会(作品数6)
 テーマについては多くは語れません(笑)。まあ、いいでしょう。ただ数はものすごく増えました。珍しいことです。 結構合同企画の作品が多く、春祭に比べるとまとまった展示会になったと思いますね。特にエヴァンゲリオン量産機の量産は、初心者も巻き込んでのプロジェクトでなかなかよくやったといった感じです。 また、日米艦上機シリーズというのも落伍者を出しながらもまずまずの成功を収めたと思います。ここでは過去の作品も並べましたが、こういう目的のある再出品というのは許せるところでしょう。
 わたしのメインはセミスクラッチとなったスーパーホーネットです。春祭の時のノーマルのC型と比較展示をし、なかなか好評でした。もうひとつ、ネット上で知り合った方々との部外共作の野望があったのですが、メインディッシュが落ちてしまいちょっと残念でした。 あとは、艦上機シリーズに参戦した九七艦攻と九九艦爆。艦攻の迷彩塗装は目を引いたようです。フィギュアはチャチャと椿ちゃんです(どちらもネット絡みでした)。

1996年
 わたしが新潟へ移った年です。2年おきに引っ越しがあるので結構ばたばたします。 だいたい引っ越した年は落ち着くころに春祭を迎えてしまうので、あまりいいものができません。 模同の方は、1年生にモデラーが2人入りました。しかも2人とも力強いことが後に判明します(笑)。 モデラーは11人、モゲラーはたくさんです(笑)。
 また、この年の夏に模同の非公式ホームページ、Digital MODO をわたしが勝手に開設しています。

春祭展示会(作品数0)
 年に2回ある祭りのひとつが春祭なのですが、この年は不幸な事故によって中止となってしまいました。すっごく残念です。 1年生にとっては初陣となるはずの展示会でしたが、残念ながらお流れとなってしまいました。

大祭展示会(作品数5)
 で、大祭のテーマは「ゼータガンダム」でした。にしてはちょっと散発的だったような気がしましたが、それは4年の松本君のせいに違いない(笑)。
 フルスクラッチキャラモデラーの松本君、最後の祭りとばかりに大爆発してしまいました。1/100ガンダムW5体揃い踏み(うち2体フルスクラッチ)を作ってきたのであります。 んー、なんかこう、もう誰も止められないよねって感じで、完全に場の雰囲気を持っていってしまいました(笑)。
 ほかにはフィギュアで1テーブルできちゃったというのがアレです(笑)。ひとえに福留(仮名)君のおかげですが、わたしも海ちゃんで参戦しました。
 反面、スケールモデルはなんかOBのテーブルって感じになってしまい、時代を感じさせられましたね。うんうん。わたしの作品も大半はここにありました。 春祭用に作っていたF−16サンダーバーズと大戦双発機コンペがあったはずのP38JやBf110Cなどです。

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