はじめての すごい 原型(桐島カンナ編)− [to home] [to next]

サイズの決定
 最初のアイテムとして、サクラ大戦から「桐島カンナ」を作ります。海洋堂の1/8戦闘服シリーズではカンナだけリリースされていなくて、コレクションとして完結を目指します。自力で(^^;
 まず、設定資料からカンナの絵をスキャナで取り込みまして、サイズを決定します。カンナは身長197cmという大柄なので、そのまま1/8にすると24.5cmのサイズになってしまいます(^^;。 1/8サイズって大体20センチ位なので、かなり大型のフィギュアになります。お手本として用意した海洋堂の紅蘭があるのですが、比較するとほぼ設定に近い身長差・・・とはいえ、でかすぎです(^^;。
 そこで、紅蘭の身長から真のスケールを割り出して再調整しました。結果として、設定の1/8の約94%ということで落ち着きまして、最終的に身長は23.1cmに決定しました。それでもでかいです。

(サイズ決定の資料はサクラ大戦2の資料です。身長を割り出すために便宜的に見やすい資料を使いました。)


プロポーションの決定
 スケールに合わせた設定画に関節などをプロットしていきます。赤線がボディラインで、○印が関節になります。
 上から見ていきますと、鎖骨の位置は肩の関節に乗っかる位置になります。鎖骨の位置は首の起点になっているので押さえておきたいポイントです。 ボディの一番くびれた部分は肘の高さとほぼ同じになります。股関節は手首とほぼ同じ高さです。胴体は、ミゾオチとおへそ(図の+印)で3等分されます。 バストラインはミゾオチからカーブを作ると自然な感じに描けるので目安になります。股関節は女性キャラの場合は骨盤が広いため左右の間隔を広めにとります。 両膝の間隔よりも広くなり、X脚を形成するのが女性の特徴です。


芯の作成
 まず、スーパースカルピーで芯を作成していきます。スカルピーは焼くと堅くなり、結構もろいということなので、関節のジョイントに木の丸棒を使うことにしました。 丸棒をマウントにして1ミリの穴をあけ、アルミ線で繋いで関節にするようにします。


スーパースカルピー
 はじめてのことなので、スカルピーの写真を(笑)。箱の中にはスーパースカルピーがそのまま入っていました。 スーパースカルピーの感触は、かなり柔らかいといった印象です。はじめはガムみたいな堅さですが、指の力で簡単に変形しますし、体温が伝わるとかなり柔らかくなります。 使ってみた感じでは、なんというか、和菓子に使われている「餡」のような感触でした(笑)。餡で作った桃の形の和菓子とか、そんな感じ。楊枝でも切れるような感じの柔らかさです。 なので、棒状のものを作ると自重で曲がってしまいます。細長いものは作れないなぁという感じでした。


芯の作成
 スーパースカルピーに関節のマウントである丸棒を埋め込み、設定画のサイズに合わせて各パーツの芯を作っていきます。


焼く
 できたものをオーブンで焼きます。オーブンのヒーターはアルミホイルでカバーしてあります。上段も焼き網にホイルを乗せて直接火が当たらないようにしました。 こうすることで熱がまんべんなく伝わるそうです。ホイルを敷いた鉄板の上に木製の鍋敷きを乗せて、その上にパーツを乗せて焼いています。 130度の温度で30分焼きました。焼き上がったパーツは、なんかロウ石みたいな感じになりました。


とりあえず組んでみました
 関節の間隔を調整して組んでみました。この芯でできた人形を元に原型を作っていきます。

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