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ふりーはーとメールマガジン ==================================2003/02/09

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[ふりーはーとのメッセージ]

● 聞き覚え

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 過日ある国際会議で米国の講演者が「おはようございます」と流暢に日本語で挨拶したあと「わたしはオハイオ州の出身だから,この日本語ができるのです」と言った。
 ツカミばっちりで,そこそこ笑いを誘っていた。
 「ありがとう」を「alligator(鰐)」で覚えたりする,あの伝である。

 逆はどうか。
 日本語から類似の英語の発音,イントネーションに聞こえる言葉を探す。
 「藁(わら)」は「Water(ウォーター)」(水)に聞こえる。
 「知らんぷり」は「Sit down please(シットダウンプリーズ)」(どうぞおかけください)ってところが有名どころか。
 どうも「英米対話捷径」ジョン(中浜)万次郎編が元ネタらしい。
 同出典として「掘ったイモいじったな(イジルナ)」は「What time is it now?」が有名だが,同書に実際の記載はないらしい。
 ネット検索,拾いネタで,英語で「入国目的は?」と聞かれたときに 「斎藤寝具店です」と答えれば「Sightseeing ten days(十日間の観光)」には笑った。
 周辺情報として万次郎が「『coffee』は『コピ』と聞こえるが,『カヒ』と発音しないと通じない(コピとカヒが反対であったかもしれないが)」と言ったらしい。
 類書に万次郎著「英語練習帳」があり,こちらには「What time is it now ?」が載ってゐる由,さらにこの本,単語「男子」の項には「ボヲヤ」と出ている。日本語の「坊や」と英語が同じとは。「女子」は「ゲロ」と書いてあるそうな。
 原著にあたっていないので責任は負いかねる。

 他に,コーヒーを注文するときは「河童の屁」(a cup of coffee)。
 切符を買うのにウィスコンシン(ウェスト・ケンシントン)なら「上杉謙信」と言うのだそうな。半可通が武田信玄と言って全く通じなかったとか。
 どうも,作り話としか思えぬ。

 小生,中学一年のころ「Free care car was to become, me zoo no what.」なる呪文を授かった。
 一生懸命,辞書引いたがどうしても訳せなかった。
 あの名句「古池や 蛙飛び込む 水の音」であったとは。

 会議のあと,知り合いから聞いてゐた門前仲町の「魚*」と言う居酒屋に行った。
 東西線の地下鉄の階段を浦安向きに上ったら右手道路向こうに細長いビルが見え,すぐに分かった。
 正面の壁は品書きの短冊がめいっぱい貼ってある。
 一階の席がほとんど埋まっていたが,窓に向いた狭い棚でも呑める云うのでそこへ陣取った。
 この店の女主人(多分)が,高齢でちゃきちゃきの下町江戸弁。
 いきなり「ぽんぽんぽんっ」と云われ,きょとんとしている我々に向かって「日本語で喋ってんだよ,わかんないの?」と畳みかけられた。ほとんど叱られ状態。
 そう云えば,さいぜん,メモ紙を渡され「注文はおっきな字で」と云われたような。
 (多分,席が遠いのと自分が目が薄いのとの対策の様です。)
 しかし,日本語でもその気で聞かないと,皆目,意味が聞き取れないとは。
 万次郎に対し恥ずかしい思いがした。

 ○広辞苑から:
  なかはま‐まんじろう【中浜万次郎】幕末・明治の語学者。土佐国の漁夫の次男。一八四一年(天保一二)出漁中に漂流,米船に救われ米国で教育を受け,五一年(嘉永四)帰国。土佐藩,ついで幕府に仕え,翻訳・航海・測量・英語の教授に当る。のち開成学校教授。ジョン万次郎。(1827〜1898)

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後記:さて「魚*」であるが,随分お安い。魚はやっぱり瀬戸内海だ,なんぞはやはり贅沢というもの。ここの徳利,なんと五合入り。どうせ上げ底と踏んで底へ指を這わしたが真っ平。一升瓶から注いできっちり二本の徳利で残らないのを連れが目撃しております。


さて,自宅サーバ「ふり〜は〜との『空き地』
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のその後であるが,結構こけずに動作している。Perlと云う言語環境をインスツールし,CGIスクリプトが使えるようになったので,アクセスカウンタと簡易掲示板を付けた。このマガジン読者諸兄(嬢)のアクセスをお待ちしております。招からざる諸外国等の方からアタックは結構あるんですが。


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