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ふりーはーとメールマガジン ==================================2002/11/24
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[ふりーはーとのメッセージ]
● 時計を合わせる
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私の腕時計は,就職した年に自分の月給の半分以上を費やして購入した電池,アナログ,クウォーツ式のものを使っている。
電池を二年半位に一度交換する他は,故障もなくほとんど狂うのこともないので不自由なく使ってゐる。(一度家人に踏まれて鎖が壊れた)
公共交通機関を使うことが多いのでわざと一,二分は進めている。
水晶発振式の時計が普及するまでは,柱時計では「進む」「遅れる」と云っては振り子の長さを微調整したものだ,機械式時計もテンプのバネの長さを調整した。
余談だが鳥取地方では時計が「進んでいる」ことを「急(せ)いている」と云う。
さしずめ私は腕時計を急かせておいて自らは,幾分落ち着くことにしていると云ったところか。
日本の標準時は東経百三十五度の明石市での太陽の南中を標準とすることになっている由だが,実際は世界標準時(UTC)の九時間前と云うことだろう。
セシウム原子時計を標準としながらも,天体観測データでそれを微調整(閏秒の挿入等)している筈である。(調べずに書いているので誤っていたら御免)
一時期,アマチュア無線に精を出しておったことは前に書いた。
そのころは茨城県の猿島郡三和町にある標準電波送信所から2キロワットの出力で5MHz,8MHz,10MHzの周波数で時刻を知らせる電波(短波JJY)が絶え間なく出されており,無線機の周波数目盛を合わせることにも用いていた。
迂闊にもこの電波発射が去年(2001年)の三月末で止められたことを知りませんでした。
代わりに現在では標準時を知らせる電波は長波帯で
・福島県大鷹鳥谷山 標高790メートル 三十七度二十二分N 百四十度五十一分E (平成十一年六月十日から) 40kHz 50kW
・佐賀県羽金山 標高900メートル 三十三度二十八分N 百三十度十一分E (平成十三年十月一日から) 60kHz 50kW
がそれぞれ発射されている。
そう言えば最近「電波時計」と云うのを時計屋さん見かけます。
以前の短波JJYを受信して時刻を自動校正する時計もないことはありませんでしたが入感の不安定さ,変調方式からあまり正確に校正出来ていたわけではないようです。
ところが,二カ所から電波が発射され安定に受信できるようになり,校正もほぼ確実に行われるようになり安価な電波時計が出回るようになった。
今は,腕時計にこの長波JJYによる校正機能を組み込んだものもほとんど他のものと価格差なしで売られています。
実は,この話,家人が最近デパートの特売で「電波目覚まし時計」を購入してきたので少し感心を持ったと云うだけのことなのであります。
特売には特売の訳が当然あります。
東日本と西日本で電波の発射場所で周波数が異なる訳ですからそれぞれ地域にあった受信周波数の時計又は両方の周波数の受信できる時計があれば具合がよい訳です。
やはり,そこは「特売」,広島県で売るのに福島県大鷹鳥谷山受信用のものでした。
半径1200キロメートルが入感域に入るので,特に不都合はありません。
でも,今では東日本用と云うことでしょうか。
しかし,最近の腕時計は発電素子まで組み込まれていて電池交換も必要なし,明るくなければ時は刻むがアナログ針は止めると云う省エネ設計なのだそうです。
更に2099年までオートカレンダーと書いてあります。
こんな宣伝惹句をみると,心臓や脳波がとっくに止まった肉体で,腕時計だけが一秒の狂いもない正確無比な時を刻んでゐると云うちょっとシュールな映像を想い浮かべて了うのですが…。
考えすぎでしょうか。
二十七年間使って来て,今,腕にある時計,一分四十秒ほど進んだままで,自動校正などしないけれど,少しでも長く大事に使っていたいと思っています。
参考:
電波時計(ネムリーナグランツ) 取扱説明書
HAM Journal 百四号 2002年冬号 特集JJY長波標準電波の活用
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後記:相も変わらず「酒とバラ」ならぬ「酒とジャズ」の日々で本も読まないので「ネタ」に困っています。寒くなって,行動もますます鈍りがち。
【今週のBGM】
デクスター・ゴードンの「GO!」(blue note4112)から「THREE
O'CLOCK IN THE MORNING」
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