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ふりーはーとメールマガジン ==================================2002/08/11
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[ふりーはーとのメッセージ]

●  お盆には 

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 今も落語に多少の興味があるし,その行く末についても案じてゐる。
 小生ごときが,何をおもんばかろうが,どうということはないのだが…。

 志ん朝さんがいなくなり,小さん師匠が亡くなった。

 志ん朝さんが死んだことで,小朝はずいぶん困ってるんじゃないかと思う。
 そんなこたぁないのかも知れないがそんな気がしてならない。

 一方,小さん師匠が亡くなって,談志はなんだか「ほっ」としているように思える。
 「落語は人間の業(ごう)の肯定である」として談志はずっと食って来たが,最近は「落語はイリュージョンだ」と言っている。
 なんだか,判らない。
 先週の朝日新聞のコラムが談志の最近の高座について触れていた。
 思いつきと小咄で繋いだあと「疝気(せんき)の虫」に入ったものの,やたら地にもどり,あげく「落語なんざぁ,上手くやりたくないんだ」とこぼすと云う,かなり乱暴なモノのようだったらしい。
 昔も「源平」などの地噺では結構,無茶してて楽しかったし,「饅恐」では登場人物が多いから美濃部東京都知事等の声帯模写を混ぜたりしたのを聴いたことがあります。
 家元談志,ますます,のびのびとやってると思えて嬉しい記事でした。

 大阪の御大(米朝さん)も,もうぼちぼちにさせてくださいと云ってしまった。

 先日,TVのバラエティ(料理でドッチって関口と三宅のあの番組です)で,はしゃいだ三枝の声が思わず知らず裏返った。
 未だ,小生よりずっと感性がマシな家人が「あ,枝雀」とつぶやいた。
 小生も,うーーーーんと頷いてしまった。
 成る程,そこには枝雀が見えた。

 お盆には亡くなった人の魂が帰って来ると云ふ。
 ふとした仕種に故人を見いだし,人は涙することがある。

参考図書等:
朝日新聞大阪本社版 2002年8月3日13頁10版 コラム 時かたち「落語のゴダール」中条省平(フランス文学者)
小説新潮2002年7月号追悼柳家小さん「俺だけ可愛がりゃ良かったんだ」立川談志,聴き手 吉川潮
「言葉の嵐」春風亭小朝著 筑摩書房
「全身落語家読本」立川志らく著 新潮選書
「落語的ガチンコ人生講義」立川談四楼著 新潮OH!文庫

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後記:とりとめのないことで申し訳ない。

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