++fleaheart++++fleaheart++++fleaheart++++fleaheart++++fleaheart+++fleaheart++
ふりーはーとメールマガジン ==================================2002/07/28
第57号をお届けします。
配信希望,解除希望,ご意見,励ましのお便り等は,
「ふりーはーと読者の広場」
http://www61.tcup.com/6115/sbd.html
をご利用ください。
「Fool on the Hill 鄙の家」
http://www.pluto.dti.ne.jp/~wada/
からもリンクされています。
★☆ 現在発行部数 43位 です。☆★
====================================================================
[ふりーはーとのメッセージ]
● 暑気払い
--------------------------------------------------------------------
久々の痛飲である。
先週前半の何曜日だったか,沖縄料理の店に行き,ゴーヤチャンプルだのブタの角煮をあてに古酒(クウスウ)を頂いた。
そのあと,その連れに今やほとんど無くなったと思ってゐた本格的な「バー」に連れて行かれた。
確か「バーS久間」と云ったと思う,連れが抽象的な表現でもそれなりのカクテルを作って貰えると云うのでかなり酔っぱらってもいたのも手伝って「ゴルゴ13」の呑むヤツって注文をしたが,ほとんど「なぞかけ」である。
マスターも流石にそこまでは承知されていなかった。
連れたちの誰も知らない。
「007のボンドはたしか,ドライ・マティーニ」だったような…,心許ない。
判らず仕舞いで「マルガリータ」を頂いたが結構であった。
そのとき,マスターから教わった話では「暑いときはジンやテキーラベースのものが体温を下げるのでよろしい」のだそうだ。
こういう言葉には,すぐ洗脳される性格(たち)である。
昨年は平成13年ということで「ゴルゴ13」(劇画)関連の出版が充実していた。
ちなみに手元の「ジ・エンサイクロペディア・オブ・GOLGO13(小学館)」によれば,ゴルゴは酒好きとしてあり,「リーブレ(ラムのコーラ割)」,「ラム・アンド・ソーダ」,バーボン,インディオがトウモロコシから作る地酒などの記述がある。
「リーブレ」は他の本で見ると「キューバ・リバー(Cuba
Libre)」(RAM&COKE)とも書いてある。
(S久間のマスター,ごめんなさい,こんどはちゃんと注文しますから。)
ついでですが,かのジェームス・ボンドさんの方はウォッカ・マティーニに,あとウォッカ・トニック,バーボンのロック…とか。
マティーニが,結構うるさがたの呑みものってところなんでしょうなぁ。
松山猛著「五感の杯」中にも登場する。発祥について三説,サンフランシスコのジェリー・トーマスが1862年にレシピを書いたとする説,大英帝国陸軍のライフル銃,マティーニ&ヘンリーはおそろしく反動が強かったので一口目で,強いショックがあるのでその名の由来とする,更にイタリア発祥でそのベルモットがマルティニ&ロッシ社のものであったとする。
なあに,そんなこたぁ,どうだって良いのであります。
通常のレシピではドライジン3/4,ドライベルモット1/4,オレンジビター1滴ってところなんですが,ドライな方がより男らしいと云う妙な意地の張り合いになる。
有名どころは,チャーチルがベルモットの瓶を横目で睨みながらジンを呑んだ。
名人のバーテンダーは,ドライなマティーニの注文を受けるとジンをグラスに注ぎ「ベルモット」と小声で云う,大声で云うと甘くなりすぎる。
クラーク・ゲーブルはベルモットの瓶を一度だけ逆さにして戻し,そのコルク栓でグラスの内側をひとなでしてジンを注いだと云う。
そこで,金曜日例によって件の「*OP」である。
ここのマスターは故(?)あってシェーカーなるものは振らない。
ベルモットは置いてないが,ジンはしっかり冷やして三種類そろえてある。
Tamquaray タンカレー(英国),Bonbay Sapphireボンベイ(英国),Gibley's(比国)。
この日,日中真夏の太陽の下,半日陰一つない場所で立ってゐたと思し召せ。
S久間のマスターの「ジンは体温を下げる」との言葉をしっかり胸に刻んでゐた。
ひりつく顔の皮膚,火照るからだ,まずは生ビールを3杯。
「*OP」には,横目で睨むベルモットの瓶はない,マスターはベルモットの「ベ」の字も云ってくれない,ベルモットのしみこんだコルクもない(究極のドライ・マティーニ状況だ)。
三種類のジン,たっぷりついでもらって順番に味見していたら,気の所為か涼しくなって来ました。
しかし,このジン,皆しっかりドライで47度(アルコール濃度)。
これは効きました。
参考図書:「スタンダード・カクテル」伊東正之監修 創元社
「五感の杯」松山猛著 文藝春秋
--------------------------------------------------------------------
後記:暑中見舞う。マティーニは特にシェイクする必要はなく,上記をミキシンググラスに氷とともに入れステアしてからストレーナ(濾し網)をかぶせカクテルグラスに注ぎ,オリーブをカクテルピンにさしちょいと載せ,さらにレモンピール(レモンの皮2センチ位を削ぎ取り指先絞り油をグラスに飛ばす)をチュっとやる。先のボンド氏ならジンをウォッカに替え,ベルモットは1/10位,シェイクし,オリーブは抜きで,レモン皮はピールせず,浮かべたものを所望。酒さえ買ってくれば家庭でも簡単に楽しめる。つでにトニックウォーターを買ってジントニックもお薦め。
左のベルモットの瓶を横目で睨みながら冷凍庫でキンキンに冷やした右のジンをあおる
【今週のBGM】
松山猛氏の著者略歴に「1968年失業中に書いた「帰ってきたヨッパライ」がミリオンセラーとなる」とある。宿(ふつか)酔いで聴きたい曲ではない。
【先週のごめんなさい】
配信が遅れつつあることについては,詫びたが「週末の楽しみがとどかない」とのお叱りもいただいた。申し訳ない。
ふりーはーとメールマガジン バック・ナンバー(画像追加も有)は,
http://www.pluto.dti.ne.jp/~wada/fleamain.htm
をご覧ください。
配信時の内容が訂正,改稿されている場合があります。
ふりーはーとメールマガジン ==================================
2002/07/28
++fleaheart++++fleaheart++++fleaheart++++fleaheart++++fleaheart+++fleaheart++