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ふりーはーとメールマガジン ==================================2002/06/23
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[ふりーはーとのメッセージ]

● 渇き 

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 6月22日,準々決勝でスペインが敗退した夜,「*OP」の マスターは,しっかりマイルス・デーヴィビスの「スケッチ・オブ・スペイン」をかけてくれました。
 当分,このネタで行こうとかと思っていましたが,そんなに,マスターに甘えてばかりもおられません。
 
 「酔い覚めの水,価(あたい)千両」と云いますが,実は私,この水が呑みたいばっかりにお酒を頂いてるような訳です(ウソです)。
 字引には「酔い醒めの水は甘露の味」として大絶賛してあります。
 この「甘露」を更に調べると途端に諸説出てきて収拾がつかなくなるので,止めときます。
 確かに,以前は多少呑みすぎたかなと云う加減で深夜,喉に渇きを感じ,目覚めて呑む水の美味いのうまくないの(もちろん美味かった)だったんですがな,こういう感激というのはどうも長続きはいたしません,さっき喉が渇いて目が覚めたんですが,朝の3時だから条件は悪かぁない,で,ただの水道の水を呑んだら,この水の不味いのまずくねぇの(不味いんです)。
 人間の贅沢と云うようなものは,こういうことだと思うンですな。
 何をしゃべってんだか。

 ワールド杯の開幕時に,私,喫煙を止(よ)したてぇことを申しましたが,実はここだけの話,未だ続いてるんです。
 こういうことはあんまり,人様には云わない方が良いと云いますから,そうなんですが,実は「禁煙」の経験は二回目で何十ペンと止してる方に比べればいわば素人です。
 前の時は17,8年止(や)めてましたが,今度は未だ3週間ですから,どのくらい続くかと思いましてね。
 以前書いたかと思いますが,喫煙は単なる悪癖ですから止したところで別にどうと云うことはないんですが,この度は少し思うところがあって申しあげます。

 最近は,脳の中の仕組みがかなり詳しく判ってるようで…
 ベータ・エンドルフィン,ノル・アドレナリン,セロトニン,ドーパミンだのと云った物質が精神状況に深く関わっていると云うあれです。

 喫煙の欲求は何時起こるか,何もしていない手持ち無沙汰なとき,食後,飲酒時などですが,ストレスから解放された時と云う重要なときが見過ごされがちなんです。
 いらいら,緊張,集中などから解放されたとき,その解放をより高い快感に高めるために煙草の成分が作用するように考えられます。
 前述の脳内物質との関係も高い筈で,このより高いストレスからの開放感を得ることに多少の健康被害を犠牲にしても価値観を見いだしているのが喫煙者とは言えまいかと。
 今回の禁煙において,私は,喉(のど)の渇きではなく,気管の(煙が肺に入るからの連想だろうが)渇きを覚えることが多いんです,とにかく,ストレスからの解放時,どこか頭の部分が渇いて何か猛烈に欲しているような気がします。
 それは煙草の成分とは関わらないものにも思えます(本当は関わってゐることは百も承知なんでしょうが,今の時世煙草の効用を礼讃する訳にも行かず伏せられいるんでしょうね)。

 唐突ですが,落語家の枝雀さんは「笑い」は,知的には「変」,情的には「他人のちょっとした困り」,生理的には「緊張の緩和」,社会,道徳的には「他人の忌み嫌うこと」,「エロがかったこと」が生じた時に起こると看破しておられましたが,私的には,煙草は「緊張の緩和の増幅」をするとでも云っておけば足りるでしょうか。

 「禁煙は消極的健康法」とも呼ぶことにしています(ジョギングなどの運動は積極的)。

 二十数年前,一回目の禁煙を試みたときには,口寂しさを板ガムを小さく千切って噛むことで紛らわしましたが,お陰で非道い虫歯になりました。
 この度は,キシリデントとかリカルデントとかと云うキシリトール系のシュガーレス粒ガムがあるので重宝しています。

 この「ふりーはーと」を一号分書くあたって数本煙草を消費していましたが,今やガム一粒で大丈夫です。
 しかし,この禁煙,いつまで続くものかは。

 せめて,ワールド杯の閉幕までは。…


参考図書:「たばこの謎を解く」(株)コスネール著(JT社内ベンチャー) 河出書房新社刊
       「らくごDE枝雀」桂枝雀著 ちくま文庫
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後記:いつのまにやら,第52号をお送りすることになりました。7かける52で364というわけで大方丸一年だそうで,どうも困ったような,うれしいようなもんです。
 この「ふりーはーと」をお送りするきっかけとなった「らいおんはーと」の方は【小泉内閣メールマガジン 第51号 2002/06/20】メルマガ創刊一周年 Date:20 Jun 2002 07:00:00 +0900 From:首相官邸 <koizumi@mmz.kantei.go.jp> To:koizumi-ml-user@mmz.kantei.go.jpってぇのがこないだ,来てました。向こうの方が創刊時期は早かったのに,盆だ正月だ(多分)休むから,いつのまにやら号数だけは追い越したんですな。
 向こうの方は届きはするが読ま(め)ないので,そのままうっちゃってありますが(れれ,「ふりーはーと」もそうしてるって?)こっちのほうは,よろしくお願いいたします。一年間のご愛読に感謝。



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