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ふりーはーとメールマガジン ==================================2002/06/16
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[ふりーはーとのメッセージ]

●  ワールド・カップの夜 

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 2002年,ワールド・カップ,予選H組の最終戦は,チュニジア対日本,大阪長居スタジアムで15:30キックオフされた。
 職場放棄(?)して自宅へ向かう者,何食わぬ顔を装って,机に向かう者,それぞれであったかと思う。

 その時,ふりーはーと子は何をしていたか?
 ここから物語(??)は始まる。
 もちろん職場にいた。
 一台のノートパソコンに向かって。

 は,はーーーん,そうです,ネット中継で観戦することを決意したのでありました。
 某新聞ホーム頁にアクセス,随時速報による更新されている頁を表示した。
 むむむ「大阪長居スタジアム」に元阪神プロ野球の掛布選手が観戦に現れると,期せずして巻き起こる「カケフ・コール」,え,何の話(ホントのようです)。
 数分おきに記事は更新されるが,ラジオ中継以上に,もどかしい。
 ハードコピーをとっては,隣へ手渡し。
 ふむふむ,押し気味に前半は終了か。
 ひとまず,パソコンの前を離れる。
 机上の電話が鳴る。
 「後半2分,森島がゴール!」誰が架けたか知らないが,声が弾んでいる。
 流石に,インターネット文字中継の方は,リアルタイムに更新されない。
 待つこと数分,電話の声と同じ内容が表示される。
 ただし,「ゴール」の文字は虹色に点滅している。
 後半,トルシエの市川,森島の投入がドンピシャ決まった。
 中田英が鈴木へパス,チュニジアDFがタックル,そのとき既に168cm森島はそのボール来る先の空間に走り込んでいた。決してやさしい球ではなかった,森島は躰を大きく左へ反転させ左サイドへ見事な角度をつけてシュート,ゴールのネットは揺れた。
 後半30分,赤い鶏冠髪の戸田が右サイド市川へパスを送った。市川に迫る,チュニジアDF二人,お,中田英がフリーだ,市川が高くはないクロスを揚げる躰を板のようにして前に飛び出す中田英のヘッドは確実にボールを捉えた。チュニジアのキーパーの足をぬけゴーーール。中田はゴール後,立ち上がりざま,相手方の足と軽くブラッシュした顔面を軽く拭う仕草をして見せた。クールな男の顔がそこにはあった。

 おー,彷彿とするぜ。
 20時30分キックオフ,仁川スタジアムで,韓国は予選D組の覇者となった。前半22分ポルトガルのジョアンピントのタックルがレッド・カードとなり,一発退場,さらに後半21分ベトが2枚目のイエローカード,老練を揃えたポルトガルと云えども9人での戦いには厳しいものがある。後半25分,ついに韓国,朴智星が華麗なトラップからのシュートで試合を決めた。しかし,あの仁川スタジアム客席を覆う唐辛子レッド,「テーハンミングッ(大韓民国)」の大合唱は地響きとなって国を揺らせていた。

 れれれ,いつの間にやら映像つき描写だ。

 翌,6月15日,ついに決勝トーンメントは,始まった。

 第一戦は,E組から勝ち上がったドイツ,B組2位で通過のパラグアイ戦は,チェジュ(済州)島はソギボ(西帰浦)で15時キックオフ。戦前からキーパーの戦いと云われた。ホセルイス・チラベルト(パラグアイ),オリバー・カーン(ドイツ)。カーンはゴリラと呼ばれるが,なかなかどうしてスキンヘッドのチラベルトだって立派なゴリラ顔だ。後半29分,我が目を疑った。キーパーのチラベルトがドイツのゴール前約20メートルからフリーキックを蹴る。球は惜しくも左上バーを超えてしまった。しかし「守護神」の攻撃する姿が焼き付いた。チラベルトのスタジアムを去る姿はさわやかであった(パラグアイのマルディーニ監督70歳も退任の由)。試合は土壇場でドイツが後半終了間近,一点をもぎとり,決勝トーナメント最初の覇者となった。

 第二戦,世間はどのように,ワールド・カップを観戦しているのか気になったので,家人を伴い夜の街に出かけることにした。
 いや,実はビアホールの券が二枚入手出来たので,晩飯に出かけたところに映写型のテレビジョンがあっただけの話なのだが…。
 死のF組で辛くも二位で通過したイングランド,A組の覇者デンマーク20時30分新潟スタジアム。(イングランドとデンマークの旗は赤白が入れ替わっただけのものなんだ)
 イングランドと云えばベッカム様なんですねえ。
 酸素の濃いテントの中で足の怪我を奇跡と云われるはやさで治癒させた男前。
 前半開始間もなく,そのベッカム様が左コーナーキックを右ポスト前に揚げたと思し召せ,これだけで大歓声だぜ。これをファーディナンド(イングランド)がヘディング,球はキーパーのソーレンセン(デンマーク)の方へ飛んだが,そこはベッカム様のコーナーキックである。鋭く曲がった球であったのでソーレンセンのポジションは最悪となっていた,あわてて自分の躰の前へ手で弾いたのだが,それが悲しいことにゴールの中。
 「わーー」と云いながら我々莫迦夫婦は当然の如く拍手したのだが,ビヤガーデン中,しーーーーんとした,まんま。
 これは,なかなかバツが悪いものですぞ。
 次ははしゃぐまいと思っておったのですが,22分,シンクレアからのクロスをバットがワンタッチ,オーウェンが左足でゴーーーーール。
 私ども,莫迦夫婦だけが「パチパチパチ…」。
 しーーーーん。
 もう,これ以上は,このビアホールには,,おられんと,退散したのでありました。

 余談ですが,あとの降雨でベッカム様のモヒカン鶏冠がぺしゃんこになったそうですが,赤鶏冠の戸田が曰くベッカム様のは,モヒカンじゃぁ無いとのこと,理由は恰好良すぎるからとか。

 しかし,このまま帰宅して小便して寝てしまうのもどうかと思いましたので,くだんの「*OP」のマスターに電話したら「開店(や)ってますよ」と云うのでお邪魔しました。
 マスターは,しっかりアート・ブレーキーのリーダーズアルバム「チュニジアの夜」をかけてくれました。

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後記:これも,余談ですが,地図で見たら,地中海の南岸は西からモロッコ,アルジェリア,チュニジア,リビア,エジプトの並びになっております。「*OP」の客にチュニジアの場所を訊かれて「カスバの女」で有名なアルジェリアの隣り,と当てずっぽうに答えたものの自信が無かったので調べました。




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