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ふりーはーとメールマガジン ==================================2002/05/05
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[ふりーはーとのメッセージ]

● ニセアカシア 

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 ニセアカシアの花が咲いた。
 やはり今年は例年より二週間ほど早いであろうか。
 桜と同様で,申し合わせたように一斉に開花する。
 当方自宅のそばに群落があり見上げる小山がすっぽりこの花で覆われる姿は実に壮観である。
 花の色は少し緑がかった白ゆえ,派手さはないが見事である。
 陽差し,風向きによっては,むせるような甘い芳香を感じる。

 一時期,山陰で過ごしたがこの木が砂防林として随分,海岸に植えられいた。
 臭覚とは妙なもので,同じ匂いをかぐと記憶が大きく蘇る。…

 清岡卓行氏の芥川賞受賞作に「アカシヤの大連」がある。
 この題名の「アカシヤ」も実は「大連のアカシヤは,俗称でそう呼ばれているので,正確には,にせアカシヤ,いぬアカシヤ,あるいはハリエンジュと呼ばなければならないということ」であると主人公が中学で教わったと本文中にあった。

 偽アカシアと云う位だから,本物のアカシアの木もある筈なのだが,現物を意識して見たことがない。
 植物,動物の名称にはニセ××,○○モドキがよく使われるがいくらその形が似ているからとは言いながら安易な命名法である。
 どっちが元とは言い難いであろうに。
 つい,ニセ××の方を応援してしまうが,本家,元祖争いなど噴飯ものの極みである。

 「アカシアの雨がやむとき」(西田佐知子)をカラオケで,たまに唄わせて貰うが,実はこの「アカシア」もニセアカシアではなかったかと思ってゐるのだが確信はない。

 物真似は,客体に幾分の悪意をもって行った方が優れたものとなるようだ。
 唐突だがタレントのさんまの真似をいつもしている名前をなんと言いましたか。
 彼の演(や)り方に付け歯以外,あまり毒はないが,やはり「ニセアカシヤ(偽明石家)?」。
 (無理からにオチつけんでもエェがナ。)

参 考:芥川賞全集第八巻 文藝春秋社

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後記:連休暇つぶしに新古本屋へ行った。「全身落語家読本」立川志らく著,「言葉の嵐」春風亭小朝著,「五感の杯」松山猛(前号の「イムジン河」で名前を覚えていた)著,「ママのどたばたパソコン日記」大塚忍著。「トンカツの丸かじり」「伊勢エビの丸かじり」「駅弁の丸かじり」「ブタの丸かじり」「マツタケの丸かじり」「スイカの丸かじり」「ダンゴの丸かじり」「のほほん行進曲」以上 東海林さだお著 文春文庫で一挙購入。ちょいと油断している間に未読のものがどどーっとたまってしまっていた。



 自宅そばのニセアカシア 2002.05.05.am10:00ごろ撮影
(豆に似た花が房状でさがる,この写真を撮っていて熊ん蜂に追っかけられた)


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