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ふりーはーとメールマガジン ==================================2002/03/24
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[ふりーはーとのメッセージ]

● サクラサク

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 年度末である。
 進級,入学,卒業,就職,異動,転勤,…。
 別れと出会いの季節である。
 悲喜こもごもと云ったところか。

 一月(往ぬる),二月(逃げる),三月(去る)と云って新春から年度替わりの時期の慌ただしさを表現するが,言い得て妙である。
 「世の中に絶えて桜のなかりせば,春のこころはのどけからまし」在原業平。
 今年の桜の開花は全国的に例年になく早いようである。

 サクラと云えば,香具師(やし)などと通謀し,客のふりをして他の客の購買心をそそる者の謂でもある。
 これは芝居から来ていて,「花咲か爺さん」(そんな演目があるのかしらん)で爺さんが灰をまくと舞台にぱーっと桜の花が咲く趣向,これだけでは盛り上がりに欠けるので客席にもいっせいに花を咲かせた。
 頼まれた客が,造花を隠し持っていて阿吽の呼吸でかざしたらしい,これはさぞや見事であったことだろう。
 もちろん,これら頼まれ客はただ見であった。
 これが,サクラの語源と聞いたが,なあに例によってウロ覚えだから,あてにはならぬ。

 今や,入学試験の合格発表もネット上で行われ,大変に味気ないものである。
 昔は,学生がアルバイトとして合否電報を請負っていた。
 その電文は,各大学で趣向が凝らされていたようだが,なんといっても「合格」は「サクラサク」が一般的であった。
 不合格は「シナノジユキフカシ(信濃路雪深し)」,「サキユウニシヒボツス(砂丘西陽没す)」など地方色を出して凝っていた,それぞれ何大学かは,言わずもがなか。

 合格発表時に合格者に「万歳」と「胴上げ」をする学生アルバイトもあった。
 これもサクラと云えばサクラ。

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後記:前号「ピアス」を配信したあと,TVを見ていたら,隣国では子どもに対する教育熱(受験戦争)と若い女性の美容整形(瞼と隆鼻)が社会現象と言えるほど盛んだと報じていた。身体髪膚云々は彼の国でも,もはや,小生のようなジジイが嫌がられながら口にする言葉となってゐるやうだ。     ワダ



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  近所の駐車場のサクラ(当地では未だ一,二部咲)