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ふりーはーとメールマガジン ==================================2002/03/10
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[ふりーはーとのメッセージ]

● 乍(なが)ら

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 いつのころからか「BGM」(バック・グランドミュージック)というものがそこら中で聞かれるようになった。
 勤め先でもトイレに行けば,いつでも音楽が流れている。
 ある居酒屋でモダンジャズ(今は死語かも)中心の選曲で流しているところがあった。
 ミスマッチもさることながら,その音量の大きさに閉口して,店員さんに音を絞ってもらったことがある。
 何十チャンネルとある有線放送の中から雰囲気に合わせて撰ぶのだろうか,その辺のシステムのことは,よく知らない。
 件の居酒屋さんは,昔のジャズ喫茶のような選曲であったから,店主さんか誰かが趣味で自ら選曲して自前でソースを用意していたのかも知れない。
 できれば,コーヒーと煙草で聞いていたいような音であった。

 この雑文は,土曜日の午前中書くことが多いから,もっぱらNHK-FMの放送「ウィークエンド・サンシャイン」がBGMとなる。
 何度か,紹介しているがお聞になったことがない方もあろう,音楽のジャンルは「ワールド・ミュージック」である(なんの説明にもなっていない。)。
 クラシックと日本の歌謡曲以外は何でもかかると言ったほうが良い説明になるかも…。
 いつだったか,沖縄の「はいさいおじさん」?か何かがかかったこともある。
 ミュージシャンが亡くなれば,追悼曲もかかる。
 概ね,小生の趣味にあう。

 DJのピーター・バラカン氏は,小生と同年代(多分おない年)の英国生まれ,彼の日本語の上手さには舌を巻く。
 流暢さから言えばもっと上手い(日本が)ネイティブでない方もおられるが,彼の人柄に起因するのだろうが,誠実なしゃべり方,口跡(こうぜき)が実に心地よいのだ。
 したがって,番組を丸ごと録音して,繰り返し聞くことになる。

 受験生は,こぞってラジオの深夜放送を聴いてゐた。
 マサイ族やシャイアン族と同列に「ナガラ族」と呼ばれた,いや,暴走族(かみなり族),ミユキ族,たけのこ族,ヒッピー族の類(たぐい)です。

 イラストレータの山藤章二さんは,仕事のときBGM代わりに古典落語を流すとどこかで聞いた,曰く「BGR」である。
 落語のテープやCDをそこそこ持っているので,真似たが,これはうまく行かなかった。
 似顔を描く作業は,多分,言語中枢とは別の部分が受け持つのであろう,文章を書くときには,やはり言葉は邪魔をする。
 音楽のように口跡のリズムだけを感じ取る達観した境地になれれば良いのかも知れぬ。
 外国の楽曲では,歌詞がついていても意味が判らぬので一向に邪魔にはならぬ。

 文楽「四万六千日,お暑い盛りでございます」
 志ん生「んー,てぇと面白いものでございますな」
 圓生「実に,どうもこの困ったような訳で,(うふっ)何をスタインウェイと云ふ」
 耳から離れぬ,襲ってくる,速記本を読むと我知らず声色を使って音読していたりして驚く。
 これは,やはり病気か。

 デジタル圧縮技術のお陰でビートルズ一挙212曲(LP15枚分)連続演奏もCD1枚で簡単にできてしまう。
 同じ伝で休みなし文楽師匠三十席連続高座を作成して聞いた,文楽さんはくたぶれたとは,云わなかったが聴く方は,少おし弱った,泥棒の噺が幾つかあるのだが,枕の小咄が寸分違わぬのである。

 実は,シングルタスク,マルチタスク,タイムシェアリングから分散処理へ思いを馳せて書きはじめたのだが,例によって本題に入る前に紙数(?)が尽きた。

 ○参考図書:CD-BOOK完全版八代目桂文楽落語全集 小学館
         圓生古典落語1巻から5巻 関山和夫監修 集英社文庫
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後記:今や,パソコンの表示部の片隅にTV放送の窓を開いて「乍ら」族をされている諸兄(嬢)もあろう,まだまだ修行が足らんよとのご指摘は甘んじて受けたい。
贔屓にしていたパソコンショップが店舗を畳むと云う,時勢か。記念にネズミ取りの形をした,マウス置を購入した。     ワダ

鼠獲りに捕まりかけた使用中のマウス

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