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ふりーはーとメールマガジン ================================== 2002/02/03
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● 電話

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 「ウルトラ・マンに電話です」,「ジュワッキ!(受話器,シュワッチ)」と云う小噺があった。

 この2月2日,午前2時から,小生の地方では,市外局番3桁になったのに伴い局番の頭で「9」を回さないと市内地域の電話がつながらなくなってしまった。
 プロバイダにつながらないので,気が付いて,ダイアルアップの設定を変えたところだ。
 今や,猫も杓子も携帯電話の時代だから,皆,あたまで市外局番を回すから,なんら支障はないのだろう。

 しかし,時代である。
 パルス回線でも,ダイアルの付いた電話機を見かけることが,ついぞ無くなってしまった。
 ある病院の待合室にピンク電話が設置してあり,ダイアル式であった。
 居合わせた少女が架け方が判らず半泣きになってゐた。
 ダイアルの丸穴の中の数字を一生懸命押し込もうとしているのだから,架かる道理はない。
 近々,「ダイアル」も「回す」も電話に関わっては使用しない言葉になるかも知れない。

 今や,個人に1台と云う普及を見せているが,小生が子どもの時分は,町内に何台と云う普及率であり,時代が少し下っても「呼び出し電話」と云って隣近所の電話を共用し,名刺に「呼び出し」と断りながらも他家の番号を印刷している猛者もいた。
 仕方なく,電話の設置場所は,玄関を入ってすぐのところが相場だった。
 受話器をとり,電話機についたハンドルを回すとその発電の力で,電話局のベルが稼働し交換手が繋ぐ相手方の番号を問うた,遠方へ架ける場合は数十分待たされた。
 そういえば,電話機にダイアルは付いておらず「番号を回す」と表現は,無かった。
 そのうちに機械式の交換機になりダイアルが装備され,自動電話と呼ばれた。
 交換機は電磁式リレーの化け物,ダイアルが戻る間に発するパルスを数えて番号を検出した。
 電磁式のリレーをトランジスタ(IC(TTL))に置き換えたことにより飛躍的に信頼性と集積率が高まった。
 番号識別をパルスカウントから固定周波数の音(トーン)に切り替えてプッシュフォンの誕生である。
 日本では当初からDTMFと云う技術が使用され2種類のトーンを重ね(番号キーの配列による縦横重奏を行った)て使用したため比較的セキュリティーは高かった。

 米国の模型機関車のマニア達は,大規模な線路の切り替えを行うため,リレー切り替え技術(シーケンス制御技術)に非常に長(た)けていた。
 この流れの中で,技術的いたずら(犯罪?)で電話の無料使用が流行した。
 元祖ハッカーの誕生である。
 受話器に口笛だけヨーロッパにただ架けして悦に入った者もゐた。
 (小生達も,学生時代,構内電話から交換台を通さず,市外電話を架ける技術を有してゐたが,実行は,やはりはばかられた。)

 横着をして曖昧な記憶だけで書いているので間違いだらけかも知れない(ご指摘を願う。)。

 しかし,女高生達が左親指だけで,自由自在に携帯電話を操りインターネット(メール等)を文字通り掌中のものとしてコミュニケーションを行っているのを観るにつけ,すげぇ世の中になったものだとオジさんは,舌を巻いて了う。
 そう云えば,今,電話屋の最大手はNTTと云うが,民営化前は,日本電信電話公社と呼ばれてゐた。
 彼女たちの様子は,なにかもう既に言語を超越したところで会話をしてゐるようにも見えて来る。

 以心伝心(電信)と云うではないか。


広辞苑から引用:【以心伝心】(2)思うことが言葉によらず、互いの心から心に伝わること。

参考図書等:
「カッコウはコンピュータに卵を産む」上下巻 クリフォード・ストール著 池央耿訳 草思社
「立花隆先生、かなりヘンですよ」「教養のない東大生」からの挑戦状 谷田和一郎著 洋泉社
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後記:いささか,強引な「オチ」で恐縮している。雑誌の書評に載った新刊本を街の本屋買おうとして2,3度足を運び在庫がないといらいらする。ネットで注文すれば翌々日位には届く,大手なら送料も取られず便利。少し古いと版元問い合わせとなり,入手できないことが多い。あれ?先月まで即納になっていたのにと地団駄踏んでも遅い。ネット上でも一期一会。   ワダ


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