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ふりーはーとメールマガジン ================================== 2002/01/27
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[ふりーはーとのメッセージ]

● 豆まき

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 こどものころ,私をかわいがってくた祖母は節分のことを「せちぶん」と発音していた。
 正月料理を普通「おせち」と言うが「御節」と書く。

 二月十四日は,頭の良いお菓子屋さんの陰謀でチョコレートの日となった。
 節分には,同じくお寿司屋さんのアイデアで巻寿司を切らずに丸かじりせよと言うことになった。
 黒々とした巻寿司を鬼の金棒に見立てたというが,どうもがてんが行かぬ。
 それも,その年の恵方(えほう)(ちなみに今年は北々西と云う。)を向いて,かじれと言うのだから念が入ってゐる。
 由来も知りたいが,寿司屋が従業員に一人三百本,販売を割り当てたと聞いたりすると何とも切ない。

 鰯を食する,豆まきをする等は,かなり歴史がありそうだ。
 しかし,毎日の献立を考えるのに苦労している向きにあっては,ひとまず,巻寿司と鰯で一食分は助かる。
 当方でも,こういうことは,必ずやらねばならぬことになっている。
 小さい子どもがおれば,豆まきとて結構な行事足りうる。
 紙でこさえた鬼の面を付けて親が鬼の役をする。
 豆をぶつけられ,しぶしぶ玄関から出て行くふりをしなければならない。
 方々の家々から追い出された鬼達は何処かでたむろするのであろうか。

 外へ大きく「鬼は外」と怒鳴り,内に「福は内」とまくが,後かたづけを考えると家の中にはほんの少ししかまかないのが得策だ。
 歳の数だけこの豆を食べろと言うが,最近は,後で腹が張ることを考えると,とても食えぬ。
 第一,数を数えるのもしんどいので,ほんのひとつまみ頂くだけで容赦を願っている。

 街中(まちなか)にも結構,野鳥が住んでいて,正月の松飾りの紅い実を取られた,稲穂を食べられたと聞く。

 野外に放られた福豆は,鬼に当たって跳ね返り地上に落ちてあとはどうなるのか。
 焙ってあるので,芽を出すことはない。
 毎年,立春の朝は,盆と正月が一緒に来たような馳走にあずかるのだと私のごく親しい街のスズメが申しておりました。

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後記:今年は二月三日が節分,四日が立春だ。ちなみに旧暦正月は二月十二日と遅い。   ワダ

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