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ふりーはーとメールマガジン ==================================
2001/11/11
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[ふりーはーとのメッセージ]
● ラジオ
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10年ほど前のことになろうか,妻の実家からラジオを貰って来た。
テレビジョンが,家庭に普及する以前,情報,娯楽の主役はラジオであった。
ニュース,スポーツ中継,歌謡曲,寄席中継,ラジオドラマ…。
貰って来たラジオはそんな古い時代のものである。
箱は木製,3個のつまみが付いていてそれぞれ電源スイッチ,音量,同調である。
もちろん真空管(ST管)で,五球スーパーと言う構成である。
小生の生まれた家にもデザインがわずかに違うが同様の物あった。
こっちの方は,レコードプレーヤを繋いで雑誌に付録で付いて来るソノシート(※)を聞いたりしていたのを覚えている。
私が中学生のころにコンバーターを作って繋ぎ短波放送も聴けるようにしたが,結局は壊してしまった。
貰って来たり拾ってきた時計やラジオをやたら壊した少年時代であった。
そんな懐かしさも手伝って,修理をすることにした。
電気的には,ほとんど問題がなく「ぶーーん」と言うハム音が多少大きい位である。
昔も,こんな音であった。
中の電子部品を取り出して,木箱を塗り直すことにした。
サンドペーパーをかけ,塗料を剥がし,パテを塗って,ニスを刷毛塗りした。
見違えるように綺麗になった。
同調用の文字盤の裏板もペンキを塗り替えた。
唯一故障していた同調用のつまみとバリコンと表示を繋ぐ糸は新しい物に張り替えた。
ジャンク屋さんで,ペーパーコンデンサーを見かけたので補修用(?)に入手した。
元通り組み立てて悦に入ったが,実用としての出番はほとんどない。
小生が,個人用に置いている小さなテレビジョンの台になっている。
ラーメン屋さんとか,床屋さんでBGM代わりに流れるAM局の音はなんだか風情があって良い。
職人さんが,慰みに聞いているのもまたしかり。
小生,車に乗るとき以外にラジオを聞くことは先ずない。
ところが,何度か紹介したが,最近,土曜日の朝のある番組をほとんど毎週聞くようになった。
それも,わざわざ録音して聞く。
その昔は,FM放送をサンパチ・ツートラと言って,オープンリールのテープデッキに大きなテープをかけてテープ幅を一杯に左右両チャンネルで使って,毎秒38cmテープを送って録ると言うマニアもいたが,今はラジカセかせいぜいMD(サンパチ・ツートラより音質(クウォリティー)は多分高い。)だろう。
小生の今の録音の仕方を書いて置く。
最近のパソコンは,テレビの録画,編集を「売り」にしたものがあるが,テレビ録画ができるくらいだからパソコンでFM放送のエアッチェック位,お茶のこさいさいと考えた。
音質にこだわらねば,確かに簡単である。
FM放送の受信できるチューナーやラジオの出力をパソコンの音声入力に繋いで,録音できるソフトを動かせばOKである。
ソフトはMusicMatch MP3 JukeBOXというのを使っている。
これを使って,MP3ファイルと言う規格で録音すると,通常の規格のWAVEファイルの約1/10の容量で済むからだ(CDと同じクウォリティーとされている。)。
2時間番組でも100Mbyteを少し超える位で済む。
いったん,ハードディスクに録って,CD-Rに焼く。
だから,CD-R一枚に6週間分が保存できて好きなときに聴ける。
生CD-Rも安価(7〜80円)で手に入るし,嵩張(かさば)らないのがなんと言ってもありがたい。
このことを,かの番組のDJ氏(今はパーソナリティというのかな。)にメールで報告したところ,そういうリスナーは少ないのだろう,大層,驚いた旨の返事が来た。
うーーむ,ネット時代である,昔,深夜放送で読まれたいばかりにずいぶん葉書でリクエストを書いたりしたが,今や,放送にのっからずに,直接メールで対話できるのだ,なんとも便利だが,パーソナリティ氏の負担も大変と言えば,大変だ。
しかし,気分で言えば,ラジオはテレビや他のマスメディアと違って,昔から双方向性が保たれていたように思う。
ラジオ放送システム自体は公器なのだが,番組作りがほぼ個人に委ねられているからであろうか。
映像が付かないので情報量としては,マイクロフォンが拾える音だけなので,わずかになるのだが,聴き手の想像力が働き,膨らんで行くところに大きな要素が隠されている。
空気が共有できると言うか,集中力が増すとスタジオの風景が見えて来る。嘘です。
小生の昔の夢のひとつに小さなラジオ局(合法的海賊放送でも可。)を持つことというのがある。
ネットのブロードバンド化が普及すれば,「ラジオ」もテレビもネット上で充分になるのだろうから(現状でも不可能ではないが),小さなサイトを持つことで充分である。
五球スーパーのラジオを実用レベルで整備保存し続ける意義が失われる日も遠くないのかもしれぬ。
「ラジオ」からの連想ゲーム:「ラジオのように」ブリジット・フォンテーヌ(ジャケットに惹かれて購入したが今は聞くことない前衛シャンソンだかジャズだかのLPレコード),「壊れかけのラジオ」徳永英明作詞作曲唄(フレーズが耳に残る),映画「ラヂオの時間」三谷幸喜脚本監督(残念ながら,見ていない),「ラジオ体操」(これは,すごい!)。
※ソノシート(フォノシート):ぴらぴらのプラスチックシートをプレスして作ったアナログレコード。最近まで,雑誌に添付されたりしていたが,CDにとって代わられた。その昔,パソコン雑誌「アスキー」は,このメディアにBASICインタプリター入れてを,付録として配布した。
参考図書等:これが「自由ラジオ」だ 粉川哲夫編 犀(サイ)の本 晶文社
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後記:なんとか20号まで続けて来た。11月の声を聞いて,当地でもだいぶ寒さを感じるようになって来た。諸兄諸嬢におかれては,寒さに向かうみぎり,自愛願う。 ワダ
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レストアしたなつかしのラジオ 残念ながら「ツマミ」は交換