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ふりーはーとメールマガジン ================================== 2001/10/21
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[ふりーはーとのメッセージ]

● 日本語ワープロの事等

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 小生は,この原稿を直接キーボードに打ち込んでいる。
 手書きしたものを改めて打ち込んでいるわけではない。
 こういうと奇異に聞こえるかも知れないが,以前は清書という感覚でワープロを使用していた時期もあったのだ(今は,逆にワープロで作成した文書を葉書等に書き写すことは,たまにやる。)。
 ワープロが普及する以前は,改まった感じで外部へ送る文書は,升目に書き写しタイプ室へ持参し,しっかり和文タイプで打ち込んでもらって発送した。
 その名残であったか。

※(以下は相当マニアックになりますので,大儀ィと思うので,読み飛ばしてください。)

 普及し始めのパソコンは,8ビットのCPUで処理能力が今とは比べようもなく低く,ローマ字圏の人間にとっては,充分ワープロとして機能したが,漢字かなまじりの日本語を作成するには大変であった。
 カタカナ(今で言う半角カタカナ)の処理はなんとかなったが,文字種類が多く標記も画数が多く複雑であったので,文字を区別するだけで16ビットの単位を必要としたし,表示にも多くのドット数を必要とした。

 8ビットのパソコンにオプションの高価な漢字ROM(この中に漢字フォントが入れてあった)を購入して差し込んで,処理能力のほとんどない(単漢字変換が主であった。)ワープロソフトを使用していた人はそう多くはあるまい。
 プリントアウトするにしても,ワイヤードットのプリンタにイメージ出力していた。
 漢字フォントをプリタが持っている高級品もあったが,受け取ったイメージ出力していた(今のプリンタはしくみとすればこっちだ)。

 この時代にいわゆる日本語ワープロが手の届く値段で出てきた。
 CPUの処理能力は同等でも機能を日本語ワープロ専用にした分だけ,優れていたし,第一,漢字プリンタが一体になっているのが受けた。

 小生が,コンピュータに手を染めた目的は今となっては当たり前すぎて,おもしろくもなんともないが通信(コミュニケーション)を行うためであった。
 当時はデジタルデータを安価に記録する方法としてオーディオカセットテープを普通に使っていた。
 通信は通常モデムと電話線を経由して行われていたが,小生はこのカセットテープへのオーディオ入出力に目をつけた。
 これを無線機のマイク端子とスピーカ端子に繋い仲間とデータをやりとりする実験をした。
 短いプログラムを書いて,送受信の切り替えも行えるようにした。
 これは,うまく行ったり行かなかったり,第一,機種によって記録方式(ピーギャーの音)が多少違うので仲間を増やすことはできなかった。
 それ以前からある通常,機械式で行われるラジオテレタイプと言う通信方式にもアダプタを自作して挑戦したが,なかなか文字化けが多くモノにならなかった,さらにこれは7ビット方式(シフト付)であったがカナは通せず英語で無線略語を多用し行われていた(現在も健在だが)。
 いずれも,今で言うチャットを行った。
 そのうちに,データをパケット加工して(荷造りして差し出し,受け取りアドレスを付加する)通信できるTNC(ターミナルノードコントローラ:アダプタ機能なのだが中身は専用コンピュータである。)がツーソンのボランティア団体(Tucson Amatuer Paket Radio Coporation)の手で開発された。昔から現在もインターネットで使用されているtcp/ipでの通信も可能となった。今では誰でも(?)使っているsmtp,telnet,ftpをライン入力で使っていた。
 そのTNCのプリント配線基板を輸入し,部品を集め半田付けをした。
 小生たち仲間内の場合,他の人とインターネットへのアプローチが少し異なるのだ。

 これは,画期的な出来事だった。
 それぞれのコンピュータの機種,OS(LIUNIX(UNIX),Windows,マックOS etc.)に依存しないで通信方式(tcp/ip)に統一されたのだからだ(今のWindows等には既に組み込まれている。)。

 話が,ずんずんそれているが,申し訳ない。

 話を戻す,いや時を戻す,話はそれっぱなしで戻らない。
 半角カナを主流に使っていたが,やはり漢字カナを使いたいのは日本人として当然である(ああそうだ,確かインターネットはテキストに関しては今でも7ビットコードしか通さない筈だが,巧くやって通したふりをしているだけだ,でもないかmailのSubjectの漢字が最近は化けてないなぁ。)。
 そこで,日本語ワープロの導入をすることを決意した。
 当時,多分今でもそうだ(モバイルギア等)と思うが,NECが販売していたワープロは既存のOS(CP/MとかMS-DOS)上で開発され,機械自体にもそのOSが載っていて生のOS画面を出して,そこそこ操作することができるようになっていた。
 つまり,漢字の直接表示できるプリンタ付きのパソコンを安価に入手できたのである。
 もちろん,OSがフルセットで載っているわけでないので,パソコンとしての使用には制約があった。
 小生としては,基本的には通信さえできればよいのだから構わず入手した。
 しかし,当時のワープロは表示画面が狭くて苦労したが,アセンブラ等のお勉強もさせてもらった。
 日本の国民機98が猛威をふるっていた時代に,ささやかながら抵抗をしていたのだ。

 閑話休題。

 今週のテーマは,ワープロ(専用機,パソコンソフトに限らず)を使用することが,日本語を「書く」ことにどういう影響を及ぼすかという内容で行こうと企んでいたのだった。
 このことは,また別の機会に書かせて頂くことにして,話が,それたついでに,ワープロ専用機をパソコンとして使っていたころの戯文を転載させて貰って,今週は茶を濁す。


*** 文豪裁き *** by h.wada 23rd Feb.1989

 ことほど左様に,(なにが,ことほどなんだ?なにが左様なんだ?)ワープロといふ輩(やから)は,自分がパソコンであることをゲロしないのである。
 文豪に至っては,ひっくりかえすと裏に,ちゃんとCP/M CONTAIND copyright(c) デジタルリサーチというラベルがはってある。
 これを指さして,このような明明白白なる証拠があるのに。
奉行「この期におよんで,パソコンでは,ないと嘘偽り申すか!たわけ!」
文豪「いえめっそうもございません。たとえ,重き拷問に置かれようとも,私は,ただの町人(ワープロ)で,ごぜえますだ。」
奉行「ええい,だまれ,だまれ!ほれ,ほれこのように[拡張]と[シフト]を同時に,おさえて,うりゃ,電源をONするといふと,, オープニング・メッセージが,このように,でるではないか。」
文豪「とんでもございませぬ。そそれは,だれかの書いたテキストファイルで,ございましょう。わたしは,ただの気弱な町人でございます。」
奉行「ええい,だまれだまれ,言わせておけば,ほざきおってからに,このように A>  と,ちゃんとプロンプトも,表示されておるでは,ないか。そのうえカーソルまで,チカチカと,ほれ,ちかちかと。 ほれ,DIR と入力してみるぞ。」
文豪「ああ,そればかりは,おやめくだされ,お願いでございます。お奉行さま。」
奉行「ええい,ほざくな町人。えいっ RETURN」
文豪「ヒエーーーーーーー」
 ここで,かわうそうな文豪はあまりの仕打ちに,恐怖のあまり,失禁してしまった。
奉行「なんじゃ,そのほう。ビルトイン・コマンドばかりでなくトラジェント・コマンドも,しっかりとROMで持っておるでは,ないか。ほれ,ED,ほれ,DUMP むむむ,,ASM,DDTまで,,ほうほう,,なかなか,ういやつよのう」
 (奉行の側近が,耳打ちする)
奉行「なになに, FORMAT M を,ためしてみろとな?」
奉行「なななな,なんじゃ?このスペシャル・フォーマットというのは?」
側近「ははっ。MS−DOSの640Kbyteフォーマットにございまする。」
  (奉行頬をひきつらせる。)
奉行「ヒクヒク,,なんと申すか。何?MS−DOSフォーマット?マイクロソフト社の許諾あっての所業か!」
文豪「これは,Ver2.11のフォーマットでありまする故,アプリケーションへの組み込みには,いささかの不都合も無きものと,,,,,,」
奉行「ほざくな町人!文豪は,MS−DOSのアプリケーションと,申すか!たわけもの!天下の御正道をなんと,心得る?」

奉行「北南証人もそっと前へ。そのほうか。PCワールド誌上で世間を騒がす不貞の輩といふは。」
北南「滅相もございません。天地神明に誓って,世間を騒がすなど,ただ,私は,文豪にMS−DOSを載せただけで,ございます。」
奉行「聞くところによると,マルチプランをも走らせておるそうではないか。」
北南「おそれいりまして,ございまする。」
奉行「NECの秘密工作員(キム・ヒョンヒのような)では,ないかとのウワサもきいておるぞ。」(文豪の不良在庫処分のための。)
北南「おたわむれを。北とか南とか関係はございません。」
奉行「肱陽塾証人前へ。そのほう,GX用にRAM増設用基板を,配布しておるそうじゃが,それは,まことか。」
肱陽「ははっ。みんなで,遊べる楽しい文豪をめざしてをりまする。」
奉行「あああ,皆の者,もうよいよい,そのように堅くならずとも。この越前大満足じゃ。」
皆 「H(えち)前が,(文豪mini5H以前の機種のこと。例えば,GXが)最高にございまする。」

注:
○文 豪  NECが製造販売していたワープロ専用機
○奉 行  大岡越前守忠相 南町奉行 1717〜1736年在職
○CP/M オペレーションシステム8ビット時代は強かったがIBMPCがMS-DOSを採用したため,後続のCP/M86は長く世におこなわれず
○PCワールド誌 当時のパソコン雑誌
○北南氏 当時PCワールド誌他に「文豪」をパソコンとして使用するソフトのパッチあてなどを発表
○肱陽塾 確か,四国高松だったかにあった学習塾,ここの塾長が「文豪」のためにメモリーを増設するプリント基板を製造頒布したりしていた。

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後記:さすがに,10年以上前の際物(きわもの)ネタでは,どうにもならないですね(苦笑)。自分でもいきなりでは脚注が書けない状態です(苦々笑)。話は逸らすは,どう読んでも意味不明の落語もどきをひっぱり出すは,困ったものです。「反省!」の猿状態です。    ワダ


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