ふりーはーとメールマガジン ================================== 2001/09/09
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[ふりーはーとのメッセージ]

● ジョン・コルトレーンの一枚

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 熱心なと云うわけではないが,John Coltraneのファンである。
 これは,学生時代からだからずいぶん年期だけは入っている。
 もっともお気に入りの曲が「マイフェイバリット・シングズ」と云えばそれは,うまく出来過ぎたはなしだ。
 最高のお気に入りは,バラードで
I see Your Face Before Me Dietz-Shwartz作曲
 パーソネルはコルレーン+レッドガーランド・トリオつまり,
Tenor Saxphone JohnColtrane
Piano Red Garland
Bass Paul Chanbers
Drums Art Taylor
 (ちなみにレッドガーランド・トリオではグルーヴィーが大好き)
 (さらに,ライザ・ミネリのおっ母さんは,ジュディー・ガーランド(あの「オズの魔法使い」のドロシー)ですが,レッド・ガーランドとは無関係という関係(多分)。ここでボケかましてどないすんねん。)
 この曲の入ったオリジナルLPは March 26th 1958にレコーディングされたTrane's Reignである。
 PrestigeレーベルでSMJ-7551(SPRES-7183)日本版はビクターから出ている。
どういうわけか,Electric Stereoをと云う手法が使ってあり,擬似的にステレオに聞こえるようにできている。これが決してわざとらしくないので,気にいっている。
 学生時代,なけなしの小遣いをはたいて買った。
 下宿で聞いていると,見知らぬ学生が訪ねて来て「コルトレーンですね,いいですね,この曲。」と言って,ひとしきり談義に花が咲いた。
 録音させて(当時はオープンリールで19cm/秒とか38cm/秒テープを走らせた。)欲しいと言うので,初対面のその学生にレコードを手渡した。
 大切に扱ってくれた筈だが,多分そのときに一カ所傷が入り,ベースソロのところでスクラッチノイズが入る(そのお陰で思い出が蘇る。)。
 今,ライナーノーツを読んでみると,この曲は1937年のミュージカルBetween The Devilの主題曲であると書いてある。
 この曲は,コルレーン(自分の持っているもの)以外で聞いたのは一度だけだ。
 FM放送で男性ボーカルで聞いたことがある。
 車を運転していたし,途中から聞いたので,誰が唄っていたのかも聞き逃した。
 その後,アナログのLPレコードは姿を消して,音源は,ほとんどCDになり,切り替わったのを機会に色々懐かしい盤が,復刻再発売された。
 買えないでいたプレスティッジ盤を買い足したりしたが,この曲はなかなか出なかった。
 あきらめかけた1992年(多分買ったのはもっとあとだと思うがプレスが1992になっている。)John Coltrane Plays Ballads I Want To Talk About Youのアルバム名でプレスティッジ・レーベルでファンタジーレコードによるマスターレコーディングセレクション(いわゆるコンピュレーション版です。)1956,1957,1958となっており,デジタルリマスターというだけあって,なかなか,雰囲気は出ている。
 インパルス版の「バラード」とはちょっと趣きが違う(あっちは,ちゃんと最初(はな)からのオリジナルアルバムだ。)出来になっている。
 時期も違う。
 メンバーも違う。
 しかしSoulTrane(これは同名のアルバムには入っていない。)も入ってる大サービス・ボーナスCDなのである。
 このアルバムに,かのI see Your Face Before Meが入っていた。
 なにしろ待望のお気に入りの1曲の音源がCDで手に入ったというのは大きい。

 で。

 初めてこのコンピュレーション版のライナーノーツを引っぱり出して(何しろCDになってから字が小さいので眼に辛く,ライナーノーツやなんか読むこともなかったもんで),眺めていたら上記のお気に入りオリジナルアルバムのタイトルが,なんと「Trane's Reign」ではなくて「Settin' The Pase」となっているじゃないですか。
 ジャケットの写真も同じなのに。
 なぜこうなったんだ。レコード番号も違ってる。
 今CDで入手しようとすれば,VICJ-23623で探せばいいのか。
できれば,入手しておきたい一枚だ,いまどき塩ビのLP版だけを持ってるだけじゃ心許ない(ここまでは昨年,2月に書いていた。)。

 そんな,こんながあって今年の春,偶然入ったCD屋で件(くだん)の「Settin' The Pase」紙ジャケットCD版をやっと見つけ入手した。
 帯に曰く,
 「これまで勿体なくて(コルトレーンの)命日くらいしか針をおとせなかったオリジナル盤にかわって毎日聴ける。CDができた! 藤岡靖洋 」
 まったくそうだ!!
 我が家ではCD(オリジナル)をかけるのも勿体ないので,MP3ファイルを作って聞いたり,バックアップCDで聞いたり,まったくもって「お気に入り」とは,そんなモノなのです(勿論命日には,氏にならってアナログLPをかけたいと思っている。)。
 ラジオで今年はコルトレーン生誕75年とピーター・バラカンさんが紹介していた(NHK FM Weekend Sunshine 8月25日放送)。

 我が家の再生装置,まったく進歩しないが,久々に点灯させた2A3(真空管)シングルの自作アンプリファイア(20年選手)は,いまだ絶好調です。
 秋も深まって来たら,どなたか,お聴きにおいでになりませんか?ちゃんとコーヒーもいれてさしあげますから。



  Trane's Reign(アナログLP)と Settin' The Pase(CD)のジャケット

(上の駄文は昨年,2月に書いたものに加筆修正した。)

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後記:またジャズ音源ネタで申し訳ない。
ジョン・コルトレーン の生年没年を後で調べた。 23rd Sep.1926〜 17th July 1967
生誕日はもうすぐだ。バラカンさんの番組にリクエストを書こうと思う。     ワダ

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内容が改変されている場合もありますので要チェック(!?)です。
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