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ふりーはーとメールマガジン ==================================2003/07/06

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[ふりーはーとのメッセージ]

● ポストイット

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 題名「ポストイット」を見て,ははん今週は,かの有名メールソフト「ポストペット」の駄洒落でオチをつけると邪推される向きもあろうが残念賞を進呈しておく。
 仕事柄,付箋をそれこそヤマのように消費する。
 ポストイット(商標(住友3M))のような,何度も張り替えがきいて,貼ったモノに痕の残らない付箋ができて大変重宝している。(以前は付箋紙の裏のはじっこに,切手のような糊が付いてゐて舐めて貼った。)
 文書の電子化,ペーパーレスが叫ばれて久しいが,結局,文書の電子化は一部大量配布の必要なものだけで,実際には机の上に紙の束の山が出来てゐる。まだまだ,ポストイットの活躍が続きそうだ。
 前に書いたかも知れないが,小生すさまじい悪筆である。
 パソコンは職場でもほとんど一人に一台あてがわれた状態で,そっちに打ち込んでしまえば良いのだが,なぜか,外部に出す(電子メールを使うので電子化しない訳に行かない。)必要がない場合は,ミミズが這った跡と言えばミミズに失礼がある,すさまじく汚い字で文書をひたすら書く。
 自分でも解読不能となる汚い字で綴った文書(報告,情報提供の類)を高いところまで回覧したりすることもあるので冷や汗ものだ。
 つい先日も,走り書きのメモを廻したら,案の定,上から呼ばれた。
 「中身が読みとれぬ」といわれ,てっきり文字のことと思いきや,舌足らずの「文章の中身」であったが汗顔の至りである。
 指示事項の多くは,ポストイットに書いて貼り付けて済ませる。
 剥がれる不安もないではないが,剥がれて困るような指示は口頭など別の手段によるが,これとて記憶が飛べば同様なのだ。

 鼻の頭に付箋を貼られた男の話を思い出し,例によってネット検索してみた。
 江戸笑話集(小高敏郎校注 岩波書店)に「きのふはけふの物語」「鹿の巻筆」「軽口露がはなし」「 軽口御前男」「鹿の子餅 」等と掲載されている。

 以下引用(原文のまま)
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 ある人,にはかに醫師心がけ,醫書をあつめ,そろそろよみて,合點のゆかぬ所に付紙を付る。
女房是を見て,「その紙は,なぜに付させらるゝ」と問へば,おとこ聞て,「是は不審紙とて,合點のゆかぬ所に付て,後に師匠に問ふためにつける。それによりて,不審紙と云」。
女房聞て,「なかなかの事じや。おれも不審がある」とて,紙をすこし引裂きて,唾をつけ,おとこの鼻のさきに,ひたと付る。
「是は何事の不審ぞ。我等が鼻に,不審はあるまい」と云。
女房聞て,「其事じや。世上に申ならはし候は,おとこの鼻の大きなるは,かならず,かの物が大きなるといふが,そなたの鼻はおおきなれども,かのやつは小さい。これが不審じゃ」。
おとこ聞て,「尤じや。又我らも不審がある」とて,女房の頬さきに,紙をひたと付る。
「是は何の不審ぞ」と云。
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(原文はこのあとに一行あり,いわゆるオチがつけてあるのだが,ちと改変させていただく。興味あれば原文にあたられたい。)
「おとこ聞て,『尤じや。又我らも不審がある』とて,女房の頬さきに,紙をひたと付る。『是は何の不審ぞ』と云。」

「おとこ聞て,『尤じや。又我らも不審がある』とて,女房の耳たぼに,紙をひたと付る。」
に。
 これでお終い,後の一行も削除。


○広辞苑から転載
ふしん‐がみ【不審紙】書物中の不審な所に,しるしとして貼る紙。多く紅唐紙(べにとうし)を用いる。つけがみ。
ふ‐せん【付箋・附箋】用件を書きつけて貼(は)る小さい紙。目じるしのために貼りつける紙。貼りがみ。
○江戸笑話集 / 小高敏郎校注 は
http://user.komazawa.com/hagi/txt_kinofuhakefunomonogatari.txt
に掲載あり。

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後記:なんだか艶笑落語(バレばなし)であるが,考えオチ故,ゆるされたい。不快感をもよおされれば申し訳ないと謝る。参考文献とすれば五味康祐「人相学入門」(あればだが,この著作,有無定かならず。)あたりか。


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