ふりーはーとメールマガジン ================================== 2001/08/26
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[ふりーはーとのメッセージ]

● 4枚のアルバム

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 ジョン・ルイスが死んだ。
 今,手元に同じジャケット写真の併せて4枚のアナログLP,CDがある。
 2枚組のものがあるので,円盤の数は7枚(CD4,LP3)に及ぶ。
 ザ・ラストコンサート MJQ(モダンジャズカルテット)としてあるが,これが彼らの解散コンサートであった訳ではない。
 このアルバムは1974年11月25日,ニューヨークはリンカーンセンター「アヴェリー・フィッシャー・ホール」のコンサートのライブ録音である。
 実は,この「ラストコンサート」録音のあと,広島の郵便貯金ホール(今は,なんと呼ばれているか知らない。)で彼らの演奏を聴く機会を得た。
 なんと言う僥倖(ぎょうこう)であったことよ。
 今や記憶も薄れているが,曲目はレコードとほぼ同じであったし,自宅で聞いているのと寸分違わぬ演奏に舌を巻いた。
 桂文楽(勿論当代の文楽さんじゃぁござんせんよ。)だ。
 同じネタは何度演じても長さは数秒と違わなかったという。
 ジャズにとってはこういう言い方をすることが決して褒め言葉にならないことは百も承知の積もりだが,つい書いてしまった。
 もっともMJQの場合バイブラフォンのミルト・ジャクソンのノリ如何で随分変わるのだが。
 (このコンサートでのパーシーヒースのベースも白眉の出来だ。)

 話をラストコンサートのライブ録音に戻す。
 当日,第一部として12曲,第二部10曲,アンコールで2曲,計24曲演奏された。
 この中から14曲が選ばれ演奏順序も入れ替え当初2枚組アルバムとして発売された。
 このアルバムは大ヒットした。
 その勢いにあやかって,残り10曲の中から6曲を同じジャケットデザインの1枚のアルバムとして日本でのみ発売した。
 そうこうするうち(話が少しくどいようなので,興味無ければ読み飛ばしてください。)CD化の時代がやって来たのですが,ご承知のようにアナログLPよりは長い時間が入れられる。
 そこで,頑張った(?)。
 CD2枚へ最初のアルバムの14曲プラス追加アルバムの6曲,更にアナログ時代には収録されていなかったThe Legendary Profile と Concert de Aranjues がボーナストラックとして加えられ曲順がコンサートのプログラム順に戻された。
 ラストコンサート「完全盤」と銘打って発売された。
 豪華22曲入りである。
 快挙だ。
 これで完璧か?
 そうは,問屋さんが卸してくれない。
 このCD聞いてみてなんだか変なのである。
 筆者の聴力は最近随分落ちて来ているがその所以ばかりでなく可笑しいのだ。
 バランスが悪いというのかウソっぽいというのか。
 で・・・。
 泣くなく,当初のオリジナルアルバムとまったく同じCDが紙ジャケットで出たので,最近買ってしまったのである。
 バランスは幾分マシのような気がする(だけかも)。
 しかし,こういう音源の買い方って変かなあ。

 でも,まだ悔しいのです。
 ラストコンサート(完全盤)でもまだ,2曲が漏れているのだ。
 アトランティック(レーベル)が,録音テープを持っているのも,曲目も判っているのだぞ。
 いい加減に出したらどうだ。

 「MJQ ラストコンサート完全制覇」への道は険しい。

 冒頭に演奏された「朝日のようにさわやかに」(Softry As In A Morning Sunrise)の入りがバッハの「音楽の捧げもの」からの引用であることを知ったのは,TVのジョン・ルイス追悼番組によってであった。



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後記:久々,旧友が帰郷した。ゆっくりと旧交を温めたかったのだが,ままならぬもので,当方の事情により寸暇,酒を酌み交わしただけで別れた。実に残念であった。申し訳ない気持が残った。
金曜日は上京したが,とんぼ返りで外気に触れずに帰ってきたので東京が暑いのやら,涼しいのやら判らずじまいである。                                    ワダ


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