ふりーはーとメールマガジン== 2001/07/15
第３号
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●　梅雨明けのころ

　梅雨が明けのことが話題となる今日このごろである。
　いきなりの暑さに辟易されている向きもあろう。
　いつからが初夏というのかは，判らないが，梅雨は，気象台と報道が知らせてくれるのでわかりやすい。
　家人が，ラッキョウやら，梅の漬け込みを始めるのが夏の訪れの目安となる。
　今年の春，下の子ども（我が子は男ばかり二人である。）も家を離れてしまい，夫婦二人暮らしになって，別に自家製しなくて良いようなモノだが，毎年の習慣で今年も漬けたようだ。　梅は，塩漬けにするも良し，焼酎と氷砂糖で漬け込むも良しだが，後者はいつも売れ行きが芳しくなく，ずーっと食品置き場の隅でいつまでも，うずくまってゐることが多い。

　以前は，すずしいころは酒，暑くなるとビールと決めていたが，最近は焼酎を湯で割ったり，炭酸水と果汁（レモンとかグレープフルーツを絞る）で割ったもので間にあわせている。
　焼酎の果汁割を居酒屋のメニューで見るとしゃれて「スクイーズ」（squeeze）と記載してあるが，これは，ベースボールでサードランナーがゐるときにバントして点を搾り取る行為と語源が同じなのは，ご承知のとおりだ。

　今年は，何故か流行（はやり）の発泡酒に宗旨変えした。

　したがって，焼酎の呑み残しが出た。
　別に涼しくなるまでとって置いても良いのだが，一計を案じた。
　漬け込むものは，梅とか果実に限るものではないのではないか，どうせなら珍しいものをと，ここで節操を無くした。

　最近は，休みの日にしか自分でいれて呑まないが，昔は，コーヒーの豆を量（はかり）売りで買って来て自分で挽いて呑んだ。
　今は，レギュラーの缶入りが安く手に入るのでもっぱらそれを使っている。
　比較的，入手が易しい豆の最高峰はブルーマウンテンと相場が決まっている。
　大奮発して，それを買って来て貰った。
　結構売れている店でとの注文をつけたので良いモノが入手できたが，妻が「焼酎漬けにするので煎りたてのを」とネタばらしをして指定したので，店主は目を丸くしたと言う。
　七月に入って，すぐだったので，漬けて約二週間になる。
　なんとも良い色だし，香りも申し分ない。
　これを濾漉（こ）して，十年，二十年と置くと良いらしい。

　さて，呑み方であるが，これをコップに半分入れ，それに氷を数片浮かべ，肩まで牛乳を注ぐ，もちろんそれなりに上等な牛乳を求めるべきだ。
　何年後賞味するかは別にして，これをお読みの方で，十年以上経ってこの話，覚えておいでなら我が家にお出でください。
　最高の「コーヒー牛乳」でおもてなしいたしますから。


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後記
　概ね，土曜日の早朝，この駄文を書くことにしていたが，先週は出張で，山陰松江に行かせて貰ったので，少しスケジュールが狂った。
　近所の高校生がノートパソコンを買って貰ったと見せにきてくれた。暑さの所以（せい）かうちのがらくたパソコンどもは機嫌を損ねている。関東地区は空梅雨とかで，今から水不足が懸念されていると言う。
　諸兄，諸嬢のご自愛のほど祈るばかりだ。　　　　　　　ワダ
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