うっちいの音楽箱!特別企画『もっと!MOZART』

彼をとりまく人々〜

サリエリ・フリーメイスン


サリエリ
サリエリの名前を知っている人の多くは、映画「アマデウス」か、ピーター・シェーファー原作の戯曲を観たことのある方だろう。 サリエリはモーツァルトと同年代に活躍したイタリア人作曲家である。当時、音楽の本場はイタリアとされていたので、イタリア人である彼にはモーツァルトと違ってたくさんの活躍の場があった。 当時の人気作曲家の一人である。ただし、現在では彼の曲が演奏会で取り上げられということは非常に稀である。

映画「アマデウス」の中で、サリエリは虚構たっぷりの語り部役で登場する。 もちろん、映画や戯曲の中に出てくるサリエリをそのまま受け入れるのは非常に危険である。

フリーメイスン
フリーメイスンとはヨーロッパの思想的秘密結社であり、モーツァルトの時代は啓蒙思想を推し進めようとした。

フリーメイスンを介して、モーツァルトは多くの人物と出会う。劇作家エマヌエル・シカネーダーもその一人である。 シカネーダーはモーツァルト最高傑作の一つ、オペラ「魔笛」の台本を書いたことで知っている人も多いだろう。 映画「アマデウス」の中でも登場する。

フリーメイスンの重要なキーワードに”3”という数字がある。なぜなのかは後述の参考文献に譲るが、 モーツァルトはフリーメイスン入会後に、自分の音楽の中に頻繁に”3”という数字を取り入れている節がある。 A-durとEs-durの曲が創られたり、モチーフで同音が3回ならされたり・・・。それが意図的かどうかは、モーツァルトに聞いてみないとわからない。

フリーメイスンの思想は、絶対王政下の当時にあっては”危険思想”でもあった。 しかし、王や権力者の中にもフリーメイスンの会員は多く、そのおかげでモーツァルトは受けるべき制約を回避して、作曲を行うことができた。 ヨーゼフ2世は、フリーメイスンの会員でこそなかったが、常に好意的であった。モーツァルトはヨーゼフ2世から何度も作曲の仕事をもらっているが、 この寛大な啓蒙専制君主のおかげで、フィガロの結婚は上演された。フィガロの結婚は、そのあらすじのために上演禁止になった戯曲である。それを、 同じく禁止されていたバレエ付きで、モーツァルトは作曲し、上演したのである。

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