うっちいの音楽箱!特別企画『もっと!MOZART』

彼をとりまく人々〜

父、母、姉


父:レオポルト
モーツァルトの父、レオポルトは、アウグスブルクの生まれで、ザルツブルクの大学に入学した。 大学では哲学と法律を学んだそうだが、在学中に昔から情熱を持っていた音楽の道に目ざめ、大学を除籍された後は もっぱら音楽の道を歩んだ。

1743年、24歳でザルツブルク大司教宮廷オーケストラのヴァイオリニストなる。そして神の子”アマデウス”を 生むという偉業を成すのだが、彼にはもうひとつの偉業がある。それは、「ヴァイオリン教程」という音楽史上に残る 教則本を出版したことである。この歴史的な偉業は、奇しくも息子”アマデウス”誕生の年に出版された。この本は、未だに世界中のヴァイオリニストの卵たちに読み次がれている。

ところで彼は、モーツァルトの伝記では大抵、気むずかしい父といった趣で登場する。しかしそれは、息子”アマデウス” と比較したときにそうであったのであって、実際には、几帳面な性格ではあるが、ごく普通の教養人であったと考えていいだろう。自分や息子の身分を わきまえ、いつも常識的に行動しようとした。息子の天才を、世に知らしめようとして大旅行をしたのは、父レオポルトに とって、かなりの冒険だったに違いない。

母:アンナ・マリア
モーツァルトの母、アンナ・マリアは特筆するところが見当たらない、ごく平凡な母であった。 夫を愛し、子を愛し、家計を上手に切り盛りした。7人の子供を産んだが、当時は健康に育つ 子どもは少なく、2人だけが生きて成長した。その一人がモーツァルト、もう一人がモーツァルトの 姉マリア・アンナ(通称;ナンネル)である。

息子の天才ぶりを誇りに思い、いつも楽天的で明るい性格であったという。 モーツァルト22歳のときのパリ旅行に同行したが、旅先で亡くなった。

姉:ナンネル
モーツァルトの姉、マリア・アンナは通称ナンネルと呼ばれている。幼少時代は、天才少年である弟と 一緒に演奏旅行に行き、自分も演奏を披露した。姉の弾くクラヴィアを幼いモーツァルトが聴き、すぐに 覚え、練習もせずに姉よりもうまく弾いた、と言われている。

成長してからは弟と演奏旅行に行ったりはせず、30過ぎに結婚してからは一般的な人生を歩んだ。78歳まで生き、 ザルツブルクで生涯を閉じた。

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