うっちいの音楽箱!特別企画『もっと!MOZART』

晩年〜

代表作とお薦めCD


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○曲名(特にお薦めの場合は茶色文字) 調 作品番号
  ・演奏者及び指揮者(CD品番)
※説明文


※モーツァルト晩年の曲は、そのほとんどが傑作や名作と呼ばれ、多くの人に愛されています。このページで紹介された曲をきっかけに、モーツァルトの世界に足を踏み入れるというのもいいでしょう。あなたのモーツァルトを見つけて下さい! この頃の作品をもっとお知りになりたい方は、参考文献をご参照下さい。


【交響曲】

○交響曲第35番 D-dur K.385
  ・ホグウッド指揮(ポリグラムOL-POCL2521)
※通称「ハフナー」。原曲が、ジークムント・ハフナーの爵位授与式のために書かれた祝典音楽ということもあり、華やかで晴れ晴れしい曲である。

○交響曲第38番 D-dur K.504
  ・アーノンクール指揮(テルデックWPCC5807)
※通称「プラハ」。オペラ「フィガロの結婚」との類似性をよく指摘される曲である。アーノンクールの演奏はややテンポがゆるめの気もするが、この曲の本質をよく捉えた名演だと思う。

○交響曲第39番 Es-dur K.543
  ・ガーディナー指揮(フィリップスPHCP10351)
※モーツァルト三大交響曲の一つ。モーツァルトの三大交響曲はわずか2ヶ月のうちに書かれた。三大交響曲とは、このあとに続く40番、41番を加えた三曲のこと。なんとなく、ロマン派の到来を予感させるような交響曲。

○交響曲第40番 g-moll K.550
  ・アーノンクール指揮(テルデックWPCS4507)
※通称「ト短調」。傑作中の傑作。誰でも一度は耳にしたことがあるはず。有無を言わさぬ説得力。悲壮感とエネルギー。光と陰。

○交響曲第41番 C-dur K.551
  ・ベーム指揮(グラモフォン)
※通称「ジュピター」。私の人生を変えた曲。特にベームの終楽章を聴いたときに、しばらく動けなくなるほどの感銘を受けた。曲の終わり近くでホルンがテーマを吹き、他の楽器が追いかけるストレット部分はいつ聴いても涙が出てくる。本当に泣いてしまうので人前では聞けない曲(^^;)。「モーツァルト、ありがとう!」


【協奏曲/アンサンブル曲】

○セレナードNo.13 G-dur K.525
  ・ホグウッド指揮(ポリグラムPOCL5240)
※通称「アイネ・クライネ・ナハトムジーク」。誰もが一度は聴いたことのある曲。よくCMなんかにも使われていますね(^^)。

○ピアノ協奏曲第20番 d-moll K.466
  ・ブレンデル/マリナー(フィリップスPHCP3971)
※1楽章の深刻な悲壮感。2楽章の天まで登りつめていってしまいそうな極上の優しさ。この対比がたまらない。オケに難があるが、内田光子の演奏(フィリップス)も絶品。

○クラリネット五重奏曲 A-dur K.581
  ・マイヤー/ウィーン室内弦楽六重奏団(EMI TOCE2292)
※この曲も傑作中の傑作。私はザルツブルクに旅行した際に、ホーエンザルツブルク城で行われたコンサートでこの曲を聴いてきたが、あれも名演だった。優しさに満ちた弦が奏でられ、暖かいクラリネットの音色がスーッと入ってくる。。。私は特に、この1楽章が好きです。

○クラリネット協奏曲 A-dur K.622
  ・ペイ/ホグウッド(フィリップスOL-POCL2507)
※限りなく優しい曲。完成は死の直前の、1971年10月である。モーツァルトは晩年、「死は最良の友だち」と言っている。彼が自分の死を予知したのはいつだろうか?


【ピアノ曲】

○幻想曲 c-moll K.475
  ・バックハウス(Mozarthaus-KKCC4167)
※ドラマティックな悲壮感。モーツァルトの音楽には、いつでもこの「ドラマティックなフォルテ」と「限りなく優しいピアノ」がある。


【教会音楽/宗教曲】

○ハ短調ミサ c-moll K.427
※下記の「アヴェ・ヴェルム...」と同様、あまり多くのCDを聴いていないので、甲乙がつけられません(^^;)。青年時代の名曲、戴冠ミサやミサ・ソレムニスよりも私自身は高く評価しています。

○アヴェ・ヴェルム・コルプス D-dur K.618
※聴く者、演奏する者の心を捉えて離さない、極上の名曲。この曲はモーツァルト最晩年の音楽である。逼迫した生活と健康状態の中で、どうしてこのような優しさに満ちた音楽を書き得たのか?

○レクイエム d-moll K.626
  ・ガーディナー(フィリップスPHCP10546)
※絶筆。モーツァルトの死後、未完部分を弟子のジェスマイヤーが完成させた。私にとってのモーツァルトとの出会いの曲。コンフタティスからラクリモサに向かって、attaccaにて静かに移行する部分で小学生の私は涙が出た。「ラクリモサ」が「涙の日」と訳されることは、大学生になるまで知らなかったが。。。しかし、この曲がモーツァルト自身の手によって完成されていたら、どんな音楽になっていただろう!ジェスマイヤー補筆の部分に入ると、なぜか曲全体の緊張感が50%ほど落ちる気がする。
この曲は、未だに「これだ!」と思える完璧な名演には出会っていない。ガーディナーのほかにもアーノンクールやホグウッドなどの演奏もそれなりに良い。フランス・ブリュッヘン率いる18世紀オーケストラの演奏も斬新でかっこいい!


【オペラ】

○後宮からの誘拐 K.384
  ・アーノンクール指揮(テルデック2292-42643-2)
※コロレド大司教からも父レオポルドからも解放されたモーツァルトが、実にのびのびと書いた名作オペラ。映画「アマデウス」でもその華々しさを垣間見ることができる。

○コシ・ファン・トゥッテ K.588
  ・アーノンクール指揮(テラークWPCC4633/5)
※デスピーナの狂言回しがゲラゲラ笑える楽しいオペラ。字幕さえ読めれば、日本人の子どもで楽しめると思う。オペラは単純な恋物語を深刻に長々とやるものではない、ということがよくわかる曲です(笑)。

○ドン・ジョバンニ K.527
  ・ガーディナー指揮(ポリグラムAr-POCA1098/0)
※映画「アマデウス」の中でも、本物・偽物ともに面白く描かれています(謎)。実は、この曲を完成する前に、父レオポルドが死去している。よく、「騎士長はレオポルドか?」という話が話題になります。

○フィガロの結婚 K.492
  ・アーノンクール指揮(テラークWPCS4302/4)
※上演禁止されていた芝居をオペラにし、ほとんど無理矢理上演したもの。そこかしこに、どこかで聴いたメロディーが出てくるはず。私は、なぜかバレエの音楽のところでいつも、言いしれぬ感動に身を包まれます。。。

○魔笛 K.620
  ・アーノンクール指揮(テラークWPCS4302/4)
※私はモーツァルトの全てが、この曲に表現されているような気がする。こう言ってしまうと極論になってしまうけど・・・。パパゲーノの楽しさ、そして愛らしさ。パパゲーノとモーツァルトが重なって見えるのは私だけだろうか?
”夜の女王”のアリアは圧巻!!ハイライト版でもいいので、是非一度聴いてみて下さい。。。


第2章 彼をとりまく人々

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