・第一試作
トランペットスピーカー(運動会などのアナウンス用に使われるトランペット型のホーンが付いたスピーカー)のホーンを取り払いそこに無理矢理細いホースをつないで試してみました。ホースから出てくる音以外は、完全に遮蔽されているので音漏れは皆無、この点は、これに勝るものは、無いとまずは、成功したのですが一般的にこの種のスピーカーは、入力電力が小さく(10Wぐらい)大出力なギターアンプに接続すると焼けきれてしまいますし、値段も高いし入手が困難なのが難点です。私の場合は、もらい物があったのでただでしたが数回試しているうちにスピーカー内部のコイルが断線したのか音が途切れるようになりお払い箱行きになりました。
・第二試作
もっと汎用的なもので出来ないか?と考えて今度は、外部に音が漏れないように全ての面を閉じた木製の箱を作成し、普通のフルレンジスピーカーを中に収め、スピーカーを取り付けた面にだけ小さな穴を開け、そこへホースを差し込む方法を試みてみました。一応、可搬性を考慮してスピーカーのサイズは、10cm径にし、手持ちのギターアンプの出力(50W)を目安に最大80W入力のスピーカーを使用しました。少し余裕の出力を出せると思いギターアンプをフルにして試した所、効果抜群の性能でした。出力を大きくすると箱から漏れる音が気になりますが実際には、マイクで口元の音のみ拾うので問題にならないでしょう。ただこれも1時間ぐらいの連続使用でスピーカーが焼けきれてしまいましたが....やはり問題は、スピーカーの入力値です。通常の音と違い、ギターの音は、常に最大で持続する傾向(特にディストーションとかのエフェクタでサスティーンを得て使用する為)にあるので平均入力値の大きなスピーカーが必要なことを痛感させられました。10cmと言う大きさで大入力のスピーカーはあまり見かけず、あっても少し高価なのでちょっとこの方法も駄目かなと思いつつ第三試作に向かいます。
・第三試作
ライブでの使用を考慮した結果、セッティングする際の問題としてギターアンプのスピーカー出力をトーキングモジュレータにつながなくてはなりません。ギターアンプ等の器材を自前で持参すれば問題ないのですが通常は、ライブハウスに備え付けあるいは、レンタルしたギターアンプを使用することになるので通常のギター音との切り替えを含めセッティングの配線が複雑にかつ、アンプの機種により違うと言う事になりますし、それによって他人の器材を破損する恐れも発生してきます。
上記の問題を踏まえてトーキングモジュレータ専用の小型アンプを作成する事にしました。これによりアンプの出力を小さ目にして第二試作で経験したスピーカの入力問題も解決する事になりました。通常の音との切り替えは、ギターアンプに出力するかトーキングモジュレータ専用アンプに出力するかを手持ちのフットスイッチ(BOSSのエフェクトループ切替器[LS-2])で切り替えることにしました。アンプの出力が最大12Wと小さくしたので少々ホースから出てくる音量が小さ目ですがマイクを通して実際にPAで鳴らした結果は良好です。スピーカーの焼け切れも今のところ大丈夫のようです。
スピーカー1 | 第二試作:10cm径 80w入力 インピーダンス=6Ω |
¥2600
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スピーカー2 | 第三試作:10cm径 20w入力 インピーダンス=8Ω |
¥1000
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標準ジャック | スピーカーボックス側入力用 |
¥90
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*プリアンプキット | 本来は、マイク用プリアンプ。DC12Vで動作 |
¥980
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*パワーアンプキット | 8Ωで12w/4Ωで20w出力 DC12Vで動作 |
¥2380
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*AC電源基板 | AC100VをDC12Vに変換(約2A) |
¥500
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*標準ジャック | アンプの入出力用に2ヶ |
¥180
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*電源スイッチ | 1回路2接点トグル式 |
¥130
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*アルミケース | アンプ用 12 x 5 x 20cm |
¥500
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*電源コード | ACプラグ付き 1m |
¥100
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木材(板) | 100 x 12 x 1.3cm 単板 |
¥360
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ホース | 約1cmΦ x 1m |
¥200
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木ネジ | 約1.8cm長 x 24本入り x 2袋 |
¥180
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ホースジョイント | 連結用のものをスピーカーボックスとのつなぎに使用 |
¥240
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1998 copyright Maeda Music Industry inc.