お   わ   り   に

 「活字の世界」を自分なりにたどってみようと考えたのは、この世界に育てられた人間として当然と言えば当然でもあったのか。
 それにしても今回の「ホフマン活字」を纏めるにあたっては、多くの人達のお力添えがあったことを深く感謝せずにはおられない。

 まず、このホフマン活字入手の労をとって頂いたのは、近畿大学中央図書館の森上 修先生である。
 また同館の河合忠信先生には親しく『日本文典』のことや、『キリシタン版』についてもご示教頂いた。
 武蔵野美大の小宮山博史先生や九州大学の鈴木広光先生には、いくつかの論文で、この「活字」の歴史的な背景を教えられ、その論点を借りて本稿の骨格を形作らせて頂いたのである。ただそれらがいずれも「つまみぐい」の形になったことは申し訳ない思いである。
 また書物研での報告後とは言え、神戸親和女子大の松村恒先生には「ブリル社」のことや発刊物などの資料もご提供して下さったのである。
 さらにまた森上先生に、京都大学の松田清先生やキクオ書店の前田司社長にご紹介頂けたのもこの「ホフマン活字」のお蔭でもあった。
 また天理図書館や近畿大学中央図書館には貴重な所蔵本を閲覧・利用させていただき、深く感謝している。

 いまこの稿を擱くにあたり、これらの方達のご好意をしみじみとかみしめ、末尾ではあるが感謝の意を表する次第である。

(平成9年9月16日記)
【参考文献】
『活字禮讃』
活字文化社 1991年
『マルコ・ポーロ』
岩村忍 岩波新書 1955年
『フロイスの日本覚書・日本とヨーロッパの風習の違い』
松田毅一、E.ヨリッセン著 中公新書 1983年
『きりしたん版の研究』
天理図書館 1973年
『ホフマン 日本文典(英語版)』
近畿大学中央図書館蔵 ブリル社 1876年
『年表・海外における日本研究(稿)1〜1867』
藤津滋生 1991年
『中国プロテスタント伝道所の金属活字について』
鈴木広光『汲古』第25号 汲古書院 平成6年6月
『中国プロテスタント活版印刷資料訳稿』
鈴木広光『印刷史研究』第2号〜第3号 1996年
『日本の明朝体金属活字の源流』
小宮山博史『京古本や往来 第57号』平成4年7月
『導入期明朝体活字稿』
小宮山博史『TYPOGRAPHICS 138』 MARCH 1992
『幕末明治活版印刷研究の新局面』
府川充男「週間読書人」 NO 1872〜1895
『明朝活字』
矢作勝美 平凡社 昭和51年
『十九世紀ヨーロッパ・中国での明朝体金属活字の開発、そして日本への伝播』
小宮山博史「武蔵野美術大学研究紀要 No.23」 1992年
『ロンドン伝道会による13.5ポイント明朝体の開発とオランダ・日本への伝導、および書体比較』
小宮山博史「武蔵野美術大学研究紀要 No.26」 1995年



<私家本>
活字の世界(13)
『ホフマン活字のこと』
山口 忠男・著
印刷・1997年9月


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