漢和辞典と言えば、それだけで人は全面的にかつ盲目的に信用するのが普通である。
ところがこのたび機会に恵まれて、その索引項目を比較することになってびっくりするような体験をさせられたのである。もともとその道の専門家にとっては当たり前のことだったかもしれないが、一般的に辞典というものに絶対的な信頼をおいていた我々にとって、その食い違いは<びっくりさせられた>としか言いようがなかった。
その第一は、同じ文字でありながら画数が違うという「画数の怪?」であり、第二の点は同じ文字の「部首区分の違い?」というミステリーである。
普通我々が漢和辞典を購入するときの選択基準は、掲載字種の多少や解説記事の詳細か否かで決めるはず。まかり間違っても辞典の根幹をなす字画数や部首区分などは大筋で一致しており、出版社の辞典間で大きな差異があろうとは夢にも思わないだろう。それほどまでに我々が漢和辞典に寄せる信頼は絶対的なものなのである。
ところが実はそうでは無かったのである。このことが今度の、<索引項目の比較>という作業で判ったので、この小文を取りまとめた次第である。
この小文のとりまとめのために使用した漢和辞典は、大修館書店の「諸橋大漢和辞典」・学研の「学研大漢和字典」・角川書店の「新字源」の三種である。
興味がおありでしたら、全文(12ページ)をご覧になってみて下さい。
☆「漢和辞典の怪?」の全文を見る。