’98年ゴールデンウィーク、飛ぶには少々風の悪いある日、仲間と誘い合わせてお隣りの川場村へ苺狩りに出掛けました。
そこの苺はクラブ員の女の子の家で栽培していて、「好きなだけ取って、食べていい」という許可(なんという、暖かい心!?)を得た我々は、ここぞとばかりウマそうな苺を摘むことにしました。さすがの私も、苺は高い木の上や 土の中に実ったりするもんじゃないことは知っていました。しかし、ビニールハウスの中で鮮やかな赤い色をした数え切れない程の数の苺がある風景には、少しばかりびっくりです。
でも、ここでひるんでなんかいられません。沢山ある苺の中から特別でかくて熟してそうなやつを選んではそれを摘み、速攻 口に入れます。
ウ〜ン、甘くてうまい!艶のある真赤な実から出てくるジューシーなこの果汁が口の中に広がり、とろけるような甘さと ほのかな酸っぱさが舌に感じられるこの感覚は、まったりとしていて、それでいてしつこくない……
はっ、こんな所で自己陶酔してる場合じゃありませんね(笑)。
ところで果物全般は、冷して食べた方が美味しいものだと私は思っているのですが、ハウス内の高い気温で暖まっているこの苺たちも、冷蔵庫に入れて冷して食べるとさらにウマイに違いありません。そこでおみやげと称して、持帰り用の苺をさらに頂くことにしました。
この苺を風待ちの時にエリアで食べたり、夜の宴会のデザートとして食べるのも、また格別というものです。
(1998.5)
もどる