パラグライダーと車(モーターパラの場合)



 皆さん、エリアへの交通手段は何でしょう? 多分ほとんどの方が自分か知り合いの車を使っていることと思います。パラグライダーのエリアって車じゃないと行けないところがほとんどですからね。

 そこで、少し車の話などもしようかと思います。
 とりあえず今回はフライト機材の収納という点からモーターパラグライダーの場合についてです。

 普通のパラグライダーならザックに機体やハーネス、ヘルメットなどをコンパクトに収納できるので「軽乗用車に4人乗り」なんて場合以外は機材の車への収納に困ることは少ないと思います。しかし、モーターパラの場合はそれに加えてユニット(エンジン)が必要で、このユニットが大きくてかさ張るもんですから配慮が必要です。私の所属するクラブの場合を見てみましょう。


乗用車後部座席に収納 これは普通乗用車の後部座席にユニットを載せています。当然小型のやつしか載せることができませんが、トランクスペースをとらないという利点があります。また、シートベルトを利用して固定することもできそうです。

 いずれにしても、ここに積めるかどうかはユニットの大きさ(主にプロペラガードの直径)にかかっています。ほとんどの場合、小型のユニットでないと天井につかえてしまって積むことができないと思います。
 サンルーフ付きの車の場合、「天井につかえたらサンルーフを開けて無理矢理積む」という荒ワザも考えられますが、私は見たことありません。(そんな奴いねーって?)

 あと、車に積む時は基本的にユニットの燃料タンク内に残ったガソリンを抜いた方がいいと思います。車内は暑くなりがちなためガソリンが気化しやすいからです。安全性の問題はともかく、車の中がガソリン臭いと気持ち悪くなってしまいますからね。



ワゴントランクに収納 ワゴンタイプの車の場合では、このようにトランクに積載するというのが普通だと思います。上の後部座席に積むのと同じで、大型のユニットはそのままでは積めない事が多く、その場合プロペラガードやプロペラを取り外す必要があります。

 それと、例えユニットのタンクがらガソリンを抜いたとしても多少は残りますので、横着してユニットを分解せずに横に寝かして積んだりすると、やっぱりガソリンが漏れてきて車内がとっても臭くなってしまう可能性があります。だからこの写真のようにある程度立った角度で積む必要があるでしょうね。

 あと、普通のセダンでトランクスペースが小さい場合「ルーフキャリアに載せる」という方法を採っている人もいます。欠点はもちろん雨の日(あるいは雨の降り出しそうな日)には使えないこと。しかしこの方法では大型のユニットでも分解せずに積むことができるし、車内がガソリン臭くなる心配がないという利点があります。写真がなくてごめんなさい。(DK佐野の ばんさん、今度撮らせて下さいね。(^^; )



四駆トランクに収納 第一興商製の「ウイスパー」クラスの大型のユニットを分解せずに搭載するとなると、トランク内の高さがある程度ある、このようなクロカン四駆や1BOX車がいいと思います。プロペラガードをいちいち分解して車に積むのが面倒臭いという人には最適です。

 こういう車は立体駐車場に入れないという欠点があり、特に都市部の日常の足として使うには多少の不便さはありますが、この時には威力を発揮しますね。
 この写真の車はいすずのビックホーン(ロング)です。他の四駆がどうかは周りに積んでいる人がいないのでよく分かりませんが、多分何とかなるでしょう。(と、逃げる...)



軽1BOXに収納 ところでこの軽1BOXも侮れないものがあります。荷室の高さ、奥行きとも十分にありますので、ユニットの3〜4台は確実に積めてしまえるからです。「軽自動車」なのにこれだけ積めるのはエライの一言。

 写真の軽1BOXはスクールで使用しているもの。いつもユニット3〜4台と機体、講習用のハーネスやヘルメットなどを積んで事務所からエリア(近い)への移動に活躍しています。とってもよく働く車です。

 税金や保険も安いし、燃費もまあまあということで、収納性と経済性の両立を考えているならこれ以上のものはありません。あ、いやもうひとつ、「軽トラ」という手があったか?
 ただし、遠乗りにはチョットつらいかな?
(1997.11)





もどる