救急法の諸原則と迷信

6. 清潔、不潔について




 そろそろ「救急法の原則」シリーズも終わらせて次にいきたくなってきたな。(^^;;;

 勿論救急法での原則はこればっかりじゃない、もっと沢山あるけど、細かいのはその都度その都度詳しく書き込む事にしよう。
 で、今回は、


6.清潔、不潔について

 なのだ。
 前回の出血に対する手当てで、とにかく押さえろという話をしたね。
 それには手や指などでなるべく押さえないようにする、基本的に「当て物」をして押さえるんだな。 その「当て物」の話だが、清潔、不潔に対してどう考えるかが、今回のお話だよ。

 結論的に言って、あんまり清潔にこだわらなくてもいいんだ。
 びっくりするかもしれないが、特に大出血のある時、清潔にこだわって手当てが遅れては意味がないんだな。
 勿論泥だらけの雑巾じゃ困るけど、ある程度キレイならもうそれでいいんだよ。

 ライターでハンケチの表面を炙って、なんて事を言う場合があるけど、それすらしている余裕のない時がある。そういう場合は躊躇なく(医学的には不潔かもしれないが)ハンケチなどで押さえていいんだ。
 勿論できるだけ清潔なものに越した事はないけど、下着とかハンケチ、泥だらけじゃなければ、緊急の場合は止むを得ないと考えていいんだ。

 雑菌感染などの心配は、病院の先生に任せよう。それよりも出血を押さえて止める事、外気、ゴミなどを遮断する事の方を優先していいんだ。

 清潔に越した事はないけど、それにこだわって手当てが遅れないように、これは結構大事な事だからね。



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