救急法の諸原則と迷信

1. 疑わしきはそのように




う〜〜む、ここから始めるぞよ。


1疑わしきはそのように

 これはなんだか疑わしいと思ったら、それが疑われる怪我の手当てをしなさいっつう事だ。

 様々な傷病では、色々な症状があるね。
 例えば骨折ならば、痛い、腫れる、変形する、変な動きをする・・・そんなのがあるわけだ。
 それらの症状を「教科書的症状」って言うんだな、面白い言い方だね。

 さてこれらの教科書的症状が、全部揃って出現するってのは、実を言うと非常に稀なんだ。
 ここんとこ、注意してね。
 沙夢尊おじさんも、触ればグニャグニャしてて完璧に骨折してるんだけど、痛くも痒くもない、勿論腫れてないって、不思議な骨折を見た事すらあるんだぜ。

   打撲か骨折か判断がつかない場合には骨折の手当てを、日射病か単なる貧血か判断がつかない場合には日射病の手当てを、というように、疑わしいのならより重い傷病の手当てをするんですな。
 これが救急法最大の原則でござる。



ページ最終更新:1997/6


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