皆さんこんにちわ、SAMSONオジサンだよ。(^o^)今日は骨折の固定のアウトラインをお話ししよう。
あくまでこれはアウトライン、実地で練習すべき部分の問題をペーパーで覚えようとしているんだから、それを忘れないようにね。
逆に言うと、知識として知っておいて欲しい部分だけを説明します。さて、骨折に限らず、怪我とか病気なんか全てそうなんだけど、「こういう症状が出現したら、こういう状態が考えられる」と教科書には記述してある。
注意して欲しいのは、この教科書に上げられた症状は「そういう事もある」という事なんだ。決してそれを鵜呑みにしないでね。
これは「教科書的症状」という言葉で呼ばれるほど、全部揃って出現するのは稀なんだよ。私たちはシロートなんだから、教科書の説明を鵜呑みにして、「この症状が無ければ○○の状態じゃ無い」って思い込みは、決してしてはいけない。
それは危険だ。そういう時にいつも立ち返る言葉を覚えているかい?
そう!
「疑わしきはそのように」 だね。
私たちはシロートなんだから、重い方に間違えて大げさに考え過ぎても、その処置の無駄とかお金の無駄なんかの責任は問われません。
お医者さんがしょっちゅうそういう間違いをしていたら腕前が疑われちゃうけど、私たちはそれを仕事にしているわけじゃありませんからね。これは救急法の鉄則です。
絶対に忘れないでね。
さて、今日は骨折の固定の一般的な事をお話ししよう。先ず変形は修復しちゃいけない。
折れて変形したそのままの形で固定する、これが大原則だ。勿論例外もありまっせ。
例えば頸椎を骨折した場合、変形している事自体が脊椎の中を通っている脊髄を圧迫するから、注意して牽引しながら頸を正しい位置に戻してやる事が必要だ。
でもそれは例外。基本的には、特に手足の骨のような長い骨は、変形していたら修復してはいけない。
そのままの状態で固定しなさい、これが第一ね。そうすると、これがどういう場面で生きて来るかというと、うんと安いギプスでは、ビニール袋に空気を吹き入れて膨らませて、四方八方から圧迫して固定するギブスがあるんだ。
これは駄目!うんと安くていいんだけどね、折れて曲がっている場合、その袋の形に修復してしまうでしょ。
だから駄目なんです。
勿論折れてても、変形していなければ使ってもいいですよ。このギブスは専門的には空気圧副子(くうきあつふくし)って言うんだけどね、これは余り役に立たないって覚えておいてチョウダイ。
じゃねえ、また続くよ!
ページ最終更新:1999/12
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