山の上からテイクオフ



伊賀野テイクオフ  エンジン付きでない普通のパラグライダーは、こういった山の上にある斜面から離陸します。

 ザックの中に収納されている機体を広げ風をはらませると、機体は翼の形になり頭上に上がってきます。そしてそのまま走り出せば翼は揚力を発生させ、体を空へと運んでいってくれます。
 まさに子供の頃から夢見ていた、「飛ぶこと」が現実になる瞬間です。

 爽やかな風が吹き、太陽が照り付ける日にはサーマルと呼ばれる上昇気流が発生し、何の動力も持たないはずのパラグライダーを大空高く運び上げてくれるのです。
 聞こえるのは風の音のみ。 空は透き通り、視界を遮るものはありません。飛んでいるんだ! という実感を強く感じる一瞬です。
 (1997.8)



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