- 地上では、上空よりも先に夜が来ます。 夕陽が西の山々の向こうに沈み、あたりが暗くなった後でも、空にはまだ太陽の光が届いています。
- この日はときどき青空が覗くもののやや不安定な天気で、所々に積雲が発達しているのを望見できた一日でした。 夕方になっても雲は多く、南に見える赤城山の後ろにも大きな積雲が盛り上がっていました。
- その雲が夕陽の赤い光によって照らし出され、燃えるような色に浮き上がります。 同じ雲でも、暖かい夕陽の光に照らされたそれは、昼間に見るものとはだいぶ違ってみえます。 夏の夕方ならではの光景です。
- しかしこの雲はこれ以上発達することもなく、やがて夜の闇の中に没してゆきました。
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