- 高層雲が空を覆い、はっきりしない天気が続いていたある夜。スクールの宿泊施設に泊っていた私は霧雨の降る漆黒の空を見上げながら、期待できない明日の天気のことを考えるのを忘れようとしていました。 そういう時に限って長く感じる 静かな夜はゆっくりと更けてゆき、いつもより遅めに床に就いたのでした。
- しかし翌朝、予想以上に明るい窓からの光に起こされ外へ出てみると、視界に飛び込んできたのは灰色の雨雲ではなく、意外にも青く澄んだ空だったのです。急いで朝食を摂り、パラグライダーの機材一式を車に放り込み、すぐ近くにあるエリアへと向います。 そしてこの日は一日、青空の下で遊ぶことができました。
- エリアの隅に立つ吹流しは、穏やかで爽やかな風が吹いていることをその動きで教え続けてくれました。
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