無線リモコン2(アンテナ)


 前回紹介したユーエヌ社の無線リモコンをしばらく調子よく使っていたのですが、扱いが荒っぽいせいか、ひとつ問題が発生しました。送信機のロッドアンテナが折れてしまったのです。

 延長指スイッチ付きの送信機自体は上腕にゴムバンドで取り付けています。どうも腕を動かしたり機体を運んだりする際にアンテナ部に無理な力がかかったようです。

 修理に出すのも面倒だし、同じようなロッドアンテナも見つからないし、交換してもどうせまた折れるだろうしで、どうしたものかと思案していましたが、良い方法を思いつきました。
 ロッドアンテナは伸縮させるために内部が中空のパイプ状です。だから無理な力が掛かると簡単に潰れたり、折れてしまうわけです。
 そこで潰れも折れもしない素材として針金を使ってみました。100円ショップで買った、直径3mmのアルミ製針金です。これをロッドアンテナの折れた口から中に突っ込み、接着剤・スーパーXで固定します。(その際ロッドアンテナ内に入る部分の針金は、塗装を剥がしてペンチで潰しておくなどして、ロッドアンテナ内で電気的に接触するようにしておきます。)
 針金剥き出しだと外見もチープなので、熱収縮チューブをかぶせて高級感を演出して二代目アンテナの完成です。

 これなら潰れることもないし、折れずに曲がるだけなのでバッチリ、と思ったのですが、いくらアルミ製で軟らかいとはいえクラッシュ時に針金の先が腕に刺さったら超痛そうだし、曲がった針金を毎回直すのも面倒だというのに気付きました。


 そこで三代目アンテナでは、もっと柔軟かつ形状を保つ素材として、ハンググライダー用のワイヤーを使ってみました。ワイヤーなら簡単に曲がるし、曲げてもすぐに元に戻ります。

 被服付きのステンレスワイヤー(もちろん自分の機体のではなく、廃棄品をショップからもらっておきます)を10数cmの長さにカットし、ロッドアンテナの開口部に突き入れ、スーパーXで接着します。周波数315MHz帯を使用するこの送信機では、アンテナの長さは例えば1/4波長の300/315/4=23.8cmにすべきかもしれません。でも、元々ついてるロッドアンテナもそんな長くありませんので、長さは適当です。実用的な感度が出ていればそれでOKとしました。
 なおワイヤーがロッドアンテナ内に入る部分は被服を剥がして軽く素線を解き、針金の場合と同じようにロッドアンテナ内で電気的に接触するようにしておきます。
 先端部に保護のための丸いゴムなどを接着し、完成です。
 見てくれはともかく、アンテナの破損を気にしなくて良くなったのが最大のメリットです。




ページ最終更新:2010/12

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