GoPro モバイルバッテリー接続



 GoProを使ってハング動画を撮る場合、リモコン(スマートリモート)も使いますが、少なくとも1台はテイクオフ前に撮影開始し、ランディングするまで撮りっ放しのことが多いです。
 リモコンで録画開始だと、どうしても撮影チャンスを逃したり、撮り忘れたりするものですが、撮りっ放しであればその心配もありません。何時間飛んでも、後で良いところだけ切り抜いて編集すれば良いだけなので問題ありません。

 が、その場合問題なのがバッテリーです。私はGoProは初代 HD HEROから使っていますが、普通のデジカメに比べればバッテリーの持ちは頑張っているとは思いつつも、どの世代も1〜2時間の連続撮影が限界です。
 普段 5分とか10分とかのブッ飛びばかりの私でも、たまには(首とか腰の痛みを我慢しながら)1時間超のフライトをすることがあります。そんなとき、途中で録画終了してしまうのは悲しい。手持ちカメラではありませんから、途中で予備バッテリーに交換することはできません。 カッコイイクラッシュ着陸動画が撮れないではないですか。


 この解決策としては、増設バッテリーが挙げられます。とりあえずGoPro純正アクセサリーのバッテリーバックパックを使えば、撮影時間を約2倍にすることができます。私もHERO4 Silverで使ってますが、バッテリーの持ちを気にしなくて良いのは精神衛生上、良いものです。(バッテリーバックパックを付けると背面液晶ディスプレイが見れなくなりますが、もともとンなもん見ないので、何の問題もありません。)

 が、純正バッテリーバックパックはけっこう高価です。もっと安価に済ませる方法はないものか...
 そこで考えたのが、安価なモバイルバッテリーを接続する方法です。例えば秋葉原に行くと、ちょっと古めのモバイルバッテリーが100〜500円で売っています。GoProはUSB端子から充電しながら録画することができるので、大きな容量のバッテリーを付ければ、電池切れの心配はなくなります。

 写真は私が工作した例です。GoPro HERO2ハウジング側面のUSB端子の部分に穴を開け、そこにモバイルバッテリーを接続しています。容量1600mAhのこのバッテリーの場合、iPhone用のLightningコネクタが付いていたので、丁度良い長さになるようケーブルを切断し、Lightningコネクタの代わりにGoProに接続できるよう、mini-USB端子に付け替えました。

 更に万一の田んぼ沈に備え、ある程度の防滴性を確保できるよう、スーパーX(弾性接着剤)を使って穴の隙間が塞がるようにしてあります。(スーパーXが固まるまで両面テープ等の剥離紙を使って、ハウジングに接着してしまわないようにしました)



 さて、この工作にあたり、いろいろなモバイルバッテリーを試しましたが、注意する点が2つあります。

 最初は軽さコンパクトさを優先し、まあ録画時間が5割増し位になれば良いかと思い、GoPro内蔵バッテリーと同程度の1000mAh位の容量のをいくつか買ってみたのですが、これだと充電できませんでした。
 原因は電流出力の弱さにあるようです。ガラケーの充電を対象とした小さい容量のモバイルバッテリーは、出力が0.5A程度と弱いからです。目安としては、出力が1A以上のものか、iPhoneやiPad充電対応を謳っているものであれば大丈夫と思われます。

 もう1点が、充電スイッチの有無です。モバイルバッテリーによっては充電スイッチが押しボタン型で、充電する際にボタンを押し、満充電になると自動的に出力が切になるものがあります。
 録画開始直後の、GoPro内蔵バッテリーが十分ある状態では充電は行われず、しばらくして内蔵バッテリーが減ってきたときにモバイルバッテリーからの充電が始まるわけですが、フライト中は当然ボタンを押すことはできないので、このタイプのモバイルバッテリーでは電気が供給されず、充電できないことになります。充電スイッチが無いか、あっても「入」の状態で固定できるものを選ぶ必要があります。

 ※メーカー推奨部品以外の改造になりますし、場合によってはリチウムイオン電池の配線をいじることもありますので、自己責任でお願いいたします。


いろいろモバイルバッテリーを買って試しました。



ページ最終更新:2017/2

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