GoPro HERO4 で静止画を撮る(その3)




 GoPro HERO4のビデオ+写真モードと、静止画のみを一定間隔で撮影するTime Lapse(コマ撮り)モードで画質の違いがあるのか、実際のハンググライダーの空撮で比較してみます。


 まずビデオ+写真モードです。動画は1440p(4:3)、1080p(16:9)、720p(16:9)から選択できます。いつも720pや1080pで撮影しているため写真の画素数は829万画素相当の3840×2160(16:9)です。(ちなみに動画を1440p(4:3)にすれば写真画素数は1200万画素の4000×3000(4:3)になります)
 撮影間隔は5秒で、この写真の場合ファイルサイズは2361kBです。できればもっと短い間隔で写真を記録したいのですが、これが最短設定なので仕方ありません。まあシャッターチャンスを逃す代わりに、後の写真をセレクトする作業が多少楽になるという利点はありますが。



 次に写真モードです。これら2枚の写真は、同じフライトで撮影したものの中から、同じ向きになったものを選びました。
 写真の解像度は最大の1200万画素となる12MP広角(4000*3000)で、撮影間隔は最短の0.5秒に設定しています。16:9にしたければトリミングすれば良いだけですので、このような空撮の場合、最大画角・最大解像度の設定で撮るべきかと思います。ファイルサイズは2363kB。画素数は多いですが、ファイルサイズはほぼ同じです。


 さて、こうして2枚の写真を比べてみると...
 全体の発色や解像感に関しては、違いは見受けられません。
 そこで、どこか拡大して見てみることにしました。ちなみにこのときはサーマル(上昇気流)に乗って上昇中で、撮影時刻に2分程度の時間差があるため高度が300mほど違います。従って地上物で比較しても意味が無いので、カメラから同じ距離にあるものを選んで拡大してみました。

 まずバリオメーターの拡大写真(右下)を見て見ます。
 ご存知ない方のために説明すると、バリオメーターとは気圧の変化によって現在の高度や上昇率を表示する電子機器で、液晶画面にその情報を数字やグラフィックで表示します。この機種はGPSも内蔵されていて、地面に対するスピードや滑空比、次の目標地点までの方向や距離、予想到達高度なども表示できます。
 さて、白黒画面にいろいろ表示されている高度などの数字を見る限り、大した違いはないようです。敢えて言えばビデオ+写真モードの方が解像感高いかも?といった程度です。

 次に左下の翼の拡大写真。ビデオ+写真モードはノイズが多い気がします。が、そのぶんコントラストはこちらの方がはっきりしているようにも見えます。

 総合すると、まあどっちも大して変わらん、といった印象です。なので動画撮影の要否と撮影間隔(5秒と0.5秒)の差に着目して、どちらの撮影モードにするか決めてゆけば良いと思います。




ページ最終更新:2017/2

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