GoPro HERO4 で静止画を撮る






 久々に新しいGoProを入手しました。HERO4 Silverです。
 もともと編集に要する時間や保存用ハードディスク容量面から、私は動画では4Kはおろか1080pもあまり使っておらず、専ら720pで撮影しています。なので動画性能は古いGoProで十分なのですが、気になるのは静止画です。何しろHERO4 BlackとSilverには動画(ビデオ)を撮りながら一定間隔で静止画(写真)も同時に撮ることができるという、素晴らしい機能があるのです。静止画についてはHERO4 BlackとSilverで同じ。4Kは撮らないのであればSivlerで十分というわけです。Silverには背面液晶ディスプレイもついてますし。(使いませんが)

 そこで、いつものように静止画について比較してみることにします。比較するのは上の写真の通り。左からGoPro HERO(2010年)、HERO2(2011年)、今回入手したHERO4 Silver(2015年〜)、そしてマイクロフォーサーズ規格の一眼デジカメ、Panasonic LUMIX GX1 + G FISHEYE 8mm/F3.5 です。

 なおHERO4 Silverのビデオ+写真モードでは、FOV:超広角の撮影の場合、以下の組み合わせのいずれかが選べます。
  ビデオ解像度:1440p( 4:3)のとき、FPS:24(固定)、写真画素数:4000×3000(4:3)
  ビデオ解像度:1080p(16:9)のとき、FPS:30or24 、写真画素数:3840×2160(16:9)
  ビデオ解像度: 720p(16:9)のとき、FPS:60or30 、写真画素数:3840×2160(16:9)

 前述したように私はビデオは720pがメインなので、ビデオ+写真モードでの写真画素数は3840×2160(16:9)の一択です。今回、これに加えて写真モードで使った場合も考えて、最大画素数になる4000×3000(4:3)についても比較することにします。

 それではGoProの古い順から行きましょう。GoProはすべてハウジングをつけた状態での撮影です。静止画のインターバルは5秒に設定しました。




 まず2010年発売、GoPro HEROの撮影結果です。周辺部は画像が流れてしまっていますが、500万画素だし、まあこんなもんでしょう。(ファイルサイズ:2647kB)



 HERO2です。画素数が1100万画素になりレンズも改良されたことで、HEROに比べて大幅に解像感がUPしています。5年前のデジカメだし、ちょっと塗り絵っぽい描写の部分もありますが、写真として使えるクオリティはあると思います。(ファイルサイズ:7936kB)



 HERO4 Silver写真モードです。1200万画素なので画素数はHERO2と大して違いませんが、実際の仕上がりを見ると、解像感は格段に上がっています。(ファイルサイズ:7406kB)



 HERO4 Silverのビデオ+写真モードです。これのみアスペクト比が16:9になっています。SuperViewではないので、4:3の写真の上下がカットされた写真になります。(ファイルサイズ:2493kB)
 それとビデオ+写真モードで記録された静止画は、同じ画素数での写真モードで記録されたものの1/3程度のファイルサイズになります。何かJPEGが高圧縮になるような理由があるのでしょう。それより心配なのは肝心の写りですが、写真モードに比べ多少階調が落ちてる感じです。まあ、許容範囲内でしょうか。



 そして最後にレンズ交換式デジカメPanasonic LUMIX GX1と、単焦点魚眼レンズG FISHEYE 8mm/F3.5の組み合わせです。面積比約9倍かつ1600万画素の撮像素子をもつカメラですし、レンズ含めて大きさ重さが段違いなので当たり前の話ですが、解像感・発色・コントラストともにGoProより優れています。(ファイルサイズ:8874kB)


 ポイントは、GX1+G FISHEYE 8mm/F3.5と比べて、どの程度の画質低下まで許容できるかです。結論として、十分な光量が得られる空撮用途において、HERO4 Silverの静止画は、かなり使える画質まで向上してきていると思います。これで当面、重いレンズ交換式デジカメを機体に付けなくて済みそうです。




ページ最終更新:2016/5

もどる