GoProHD2 で静止画を撮る(続編)




 GoProHDには一定時間間隔で静止画を撮影する、連続撮影モード(Time Lapse Photo Mode)があります。一般的には、インターバル撮影とも言います。
 純正リモコンが使えない場合、静止画はこの連続撮影モードで撮ることになります。撮影間隔は 0.5秒、1秒、2秒、5秒、10秒、30秒、60秒の中から選べます。動きのある空撮で使うのであれば、5秒以下のインターバルで撮影することになるかと思います。

 さてこの連続撮影モードですが、私は当初、撮影間隔に関係なく画質は同じだと思っていました。
 しかし撮った画像のファイルサイズを比べてみると、明らかな違いがあります。即ち、0.5秒または1秒の間隔で撮ったものと、2秒以上の間隔のものでは、後者の方が2〜3倍程度ファイルサイズが大きいのです。もちろん画像自体の大きさ(縦横のピクセル数で表わす画素数)は同じです。
 なぜそうなるかの理由は不明ですが、jpeg形式の画像ということから単純に考えれば、
   ファイルサイズが大きい→あまり圧縮されていない→画像の劣化が少ない→画質が良い
 となるのが自然かと思います。


 そこで、それを確かめるために、撮影間隔 0.5秒、1秒、2秒、5秒で撮った画像を比較してみます。解像度は最大の11MP(3840*2880pixel)に設定し、ファームウェアはH24.5現在の最新版(HD2.08.12.70)、記憶媒体はClass10のSDHCカードを使用しています。
 上にあるのが全体画像で、青枠で囲んだ部分を下に拡大してみました。




Exif情報 3840*2880pixel ISO100 F2.8 1/2000程度

 まず撮影間隔=0.5秒・1秒の画像を見ると、赤いオブジェ表面のノイズが目立ちます。そして茶色のオブジェでは、圧縮率の高いjpegで良く見られる、ブロックノイズ状の色の滲みが出ているようです。
 撮影間隔=2秒・5秒では、それらの症状が比較的少なくなっているようです。そのせいか、画面全体で見てノイズっぽさが少なく、気のせいかコントラストも高いように感じられる部分もあります。全体的にはそれほど大した差というわけではありませんが。

 一方、ファイルサイズについては撮影間隔=0.5秒・1秒の2.1〜2.2MBに対して、撮影間隔=2秒・5秒の場合はほぼ3倍の6.5MBとなっています。このため1秒間隔で撮る(→60秒で60枚×2MB=120MB)よりも2秒間隔で撮る(→60秒で30枚×6MB=180MB)方が、メモリを食うことも有り得るわけです。

 GoProHDでは画素数を11MP,8MP,5MPの中から選べますが、Jpegの画質に関して設定できるものはありません。しかし連続撮影モードでは撮影間隔によってファイルサイズと画質が違いますので、要求される画質やSDカードの残容量等も勘案しながら、撮影間隔を決めればよいかと思います。




ページ最終更新:2012/5

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