3.ウェイティング中に翼端がからむ

報告者:金井裕之さん(BYA15734@nifty.ne.jp)

 自分がまだB級の頃、山飛びの講習中での出来事。その日は風が強く、風が落ちたタイミングを見計らってインストラクターが講習生をテイクオフさせていた。
 自分の番となりラインチェックが終わっていざテイクオフというときに、待ったがかかりウェイティング。その頃はクロスハンドができなかったから、正面を向いたまま待っていました。

 風が弱くなったのでインストラクターの指示でライズアップ。しかし...
 待っている間に、風のためキャノピーの右翼端が絡んでしまっていたのですが、それに全く気づいていませんでした。しかも、ちょうどブローがはいったために、自分の足はまたたく間に地を離れ、インストラクターも止めることができず、絡んだままテイクオフしてしまいました。

 別のインストラクターの絶妙な誘導で、体重移動でまっすぐ飛ばし、翼端折りで高度を落としながらランディングへ向かい事無きを得ましたが、必死で降ろそうとしているのに、+300mゲインして後ろへ飛びはじめた時には、このまま南アルプスまで飛ばされる位なら、いっそ失速させて山沈しようと思った位です。

教訓: 
 一度ラインチェックしても風でキャノピーが絡むことがある。テイクオフ前に再チェック。
 風が強いときはクロスハンドで出る。キャノピーに異常がないか容易にチェックできるから。




ページ最終更新:1998/11

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