2.ランディング前のフォローからのターン
ランディングアプローチは、風下で8の字ターンして高度処理するのが基本ですが、ランディング目標地点の風下方向に森などの障害物があった場合はそのような方法がとりにくい場合があります。
そのため、一旦ランディングを通り越してから180°ターンをしてランディングにフォローで進入し、最終的に風上に向けて再度180°ターンをして着地するアプローチをとる場合があると思います。
このような場合、最後のフォローを背負った180°ターンが危険だということは、多くの方がご存知のことと思います。フォローからのターンだと旋回がなかなか始まらないため、ついよけいにブレークコードを引きがちです。また、ターン後半の対気速度が低下するため機体の張りがいつもより弱く、沈下も大き目です。
そしてエアインテークからの空気の入りが悪いためラム圧が低下し機体が潰れやすくなっていると言えます。ランディング寸前なので高度が低く、もし潰れたら機体が回復する前に地面に突っ込んでしまいます。
実際にこれが原因での事故も起こっているようなので、充分気を付けなくてはならないと思います。このようなアプローチ方法をしなくてはならない場合は、などの対策をとっています。
- フォローからのターンは可能な限り半径の大きい、バンクをかけないゆるいものにする。
- 万一の潰れによる落下に備えた体勢(お尻から落ちないようにハーネスから起き上がり、足を出す)をとる。
ページ最終更新:1997/5
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