本当に世の終わりが来るのか。それは本当に近いのか。聖書はそれについて、どう語っているのか教えて欲しい。

 正にその通りです。聖書には、キリスト以前に書かれた旧約聖書と、キリスト以後に書かれた新約聖書があり、この二つを合せて聖書と言います。キリストの数百年前に書かれた旧約聖書中の預言と、新約聖書の中に記されているイエス・キリストご自身の預言と、ヨハネによる黙示録を総合して見ますと、この世界を神がさばく時が非常に近づいていることが明白です。

 その根拠として、まず第一に上げられるものは、

  1. ユダヤ民族が1948年に、パレスチナに国家を持ったことです。これはまさにユダヤの民のための神の約束の成就の兆しです。

  2. 世界中の政治の混乱であり、東西陣営の対立が人間の知恵ではどうにも解決し得ぬ点まで来ていることです。その上、中近東での問題がますます緊張して来ていることです。これは聖書が預言している偽キリスト、すなわち、やがて全世界に君臨する大独裁者の出現のための下準備です。

  3. 宗教界の混乱と、世界中の宗教が統一の方向に向かっていることです。世界中のあちらこちらに、自分がキリストの再来だと自称する者たちが出て、ひどい混乱を起こしています。韓国の文鮮明や、その他の者たちがそうです。またエホバの証人やモルモン教など、世界の終末に関する聖書の預言を悪用し、かえって人々に聖書が預言する世界の終末を信じさせないように、キリストを信じさせないようにしています。

  4. 世界中の道徳的堕落と麻薬の蔓延です。これはまさに、旧約聖書(イザヤ書第28章)が預言する世の終わりの有り様です。

 これらのことから、この世が裁かれる終末の時が非常に接近していることは確実であることがわかります。キリストを信じて救いを得ておくべきです。

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