広域雲解析情報図(TSAS1)
・気象衛星(MTSAT1)から解析された雲の状況図、毎時作成

・「ゲジゲジ」について
TSAS1には「Disinct Boundary in Water Vapour Image」 として「llllllllllllllllll」の印で示されています。訳すと「水蒸気画像の中の明瞭な境界」となります。
大気中に強風軸があると軸の断面図からもわかるように北半球では軸の北側は寒気側で乾燥域となり軸の南側は暖気側で湿潤域と なります。すなわち水蒸気画像では明暗のパターンで示されることになります。これを「境界」としてTSAS1に記載したものです。
ただしこれは中層でその軸が現れていることを示したものですから、上層での軸がそのまま推定されるかどうかは断定できません。 言えることは中層で湿潤域と乾燥域の境界がそこにある、ということです。中層で飛行する場合、揺れる条件になる。

・「点線枠」について
TSAS1には「Subsidence Area」と示されています。
訳すと「沈降域」です。水蒸気画像の連続した時間解析から観測輝度温度がある一定値(1.5K/hr)をこえた領域を、輝度温度変化量 の数値とともに表示します。 上述した水蒸気画像の特性によりある大気の下降域がわかり、それを表示したものです。これも中層で飛行する場合、揺れる条件になる。
地球気<ちきゅうぎ>by日本気象M
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