高層断面図(AXJP130・AXJP140)
等風速線:20kt毎に太破線
等温位線:5K毎に太実線
等温線:5℃毎に細実線
高層観測地点での観測:風向・風速、気温、湿数、圏界面高度(☆)最大風速(*)
地点番号は、47401=稚内、47412
=札幌、47580=三沢、47582=秋田
47590=仙台、47646=つくば市館野、47678=八丈島、47971=父島
47807=福岡、47827=鹿児島、47909=名瀬、47936=那覇

●ジェット気流の存在
断面図上の等風速線の最大(中心)部分が核(Core)
Jp:300~350hPa付近、Js:150~250hPa付近の高度に出現
JpのCoreは500hPa面の-25~35℃の等温線の上方、Jsでは-10~15℃の上方に存在することが多い
●乱気流域の予想
・最も強いCATは一般に圏界面の傾斜の急な部分とジェット気流前線内に存在する
転移層(寒帯前線・亜熱帯前線)の中で、等風速線が混み合っている所はVWS/HWSが最大に
なっているので強い乱気流がある。また温度差も大きいために注意が必要である
・一般的に強い乱気流のある所は、前線面の中及び両圏界面付近とされる←Wind Shearが大きい
●温位線
温位線が密な部分は「安定」、疎な部分は「不安定」な状態を示す。通常成層圏では
例外なく線の間隔が混んでいる→安定
温位:空気を乾燥断熱的に100hPaの気圧面まで上昇/下降させたときに持つ気温 (単位K)

地上天気図や高層天気図などと組み合わせることによって、大気のおよその立体構造を把握できる

日本時間09/21時のラジオゾンデの解析結果を基に、E130°と140°に沿って客観解析された天気図


Jp:寒帯ジェット気流 (Polar Jet System) → 寒帯圏界面と中緯度圏界面の境
位置、強度の季節的変動が大きく、冬季には35~40°N付近にあり、風速は平均160kt、極大風は
200ktを超えることもある。夏季には北海道から樺太付近にあり、平均60kt位である
500hPa天気図上の強風軸のほぼ直上か、僅かに寒気側にずれた位置に存在し、通常300hPa
天気図上に明瞭に現れる
Js:亜熱帯ジェット気流 (Sub-tropical Jet System) → 中緯度圏界面と熱帯圏界面の境
Jpに比べて波長が長く、振幅も小さく毎日の変動も小さい
寒候期にはほぼ30°N付近に、暖候期には40°N付近にある。通常200hPa天気図上に明瞭に現れ、
極大風は150~200kt位である
圏界面は気温減率のみによって定義される(2℃/1000m以下の層が2km以上続くときの最下層)
HBC 北海道放送(PDF file)
HBC 北海道放送(JPEG file)
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