BB♭管 ヒルスブルンナー(HBS−192):4/4 4ロータリー

オーソドックスなヒルスのBB♭管です。 '86年に名古屋で購入しました。その当時中古品のヒルスなんて珍しくて
ついつい買ってしまいました。 BB♭管は色々と買い替えましたが今はヒルスで落ち着いています。

この楽器を購入する前までは、銀めっきの楽器は
暗い音がするようなイメージを持っていましたが、
この楽器は柔らかい音がするので気に入っています。

私は指が短いので、4番キィにコインなどを貼って
少しでも近くなるように工夫しています。 
この楽器につけているのは500円玉くらいの
七宝焼きで、大学時代の友人に頼んで作って
もらいました。 
接着面はヤスリで削って平坦にした上で瞬間
接着剤で貼りつけています。 今までのところ本番
中にはずれた事はありません。

ヒルスのロータリーは購入以来数年間絶好調でしたが、突然楽器の温度が上がるとロータリーが止まるような
症状になり、楽器屋さんに調整をお願いしていました。 今はまた絶好調に戻っています。
(15,6年以上経ったヒルスのロータリーは、中に使っている樹脂が悪さをしてちょくちょくこのようになるようです。)

音程はいいほうだと思いますが、演奏中の1番管の抜き差しは
必要です。 一番管は左手の人差し指で抜き差しできるように、
指かけをつけました。 
軽く抜けるように擦りあわせるのが結構大変でした。

最近はオケの本番にCC管を使うことが多くなり、あまり本番で
使っていませんが、BB♭管のほうが合う曲もあるので曲に
よっては使っていきたいと思います。 
BB♭管の方が音色が暗くて吹くのはしんどいです。

(s/n:#840639)

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CC管 ヒルスブルンナー(HBS―390):4/4 4ピストン+1ロータリー

CC管はBB♭管と比べて楽に鳴ってくれるので購入したいとは思っていましたが、指がわからないというのもあって、
なかなか購入までいきませんでした。 この楽器もBB♭管同様中古で購入しましたが、じっと待っていた甲斐があり
いい楽器に巡り会えたと思います。

この楽器はヒルスの中では古くからあるフロントピストンのデザインで、ロングリードパイプとなっています。
ちょうどロータリーモデルのパイプの長さをそのままにしてフロントピストンに変更したような感じです。 
新しいデザインのフロントピストンモデル(ベビーヨークなど)はマウスピースからピストンまでの管がこの楽器よりも
ずいぶん短くなっています。 リードパイプが長いと口で調整できる範囲(音程や音色)が大きくなり、音は少し
柔らかくなる(反応は悪くなる)ような気がします。

長いリードパイプはベルの前で1回転しているので、ここにつばが溜まってしまいます。 オリジナルの楽器はこの
部分につば抜きがついていますが、この楽器は穴を塞いであります。 おそらくリードパイプに余計な穴があるのを
嫌ったのでしょう、前の持ち主さんが改造しています。 私もこの考えには賛成ですが、つば抜きがないのでいつも
管を抜いてつばを捨てなければなりません...。

この楽器はヴェント・バルブになっているので、ピストンを押さなくても全ての抜き差し管を抜いたり入れたりできます。 通常のロータリーやピストンは押さないで、管を抜くと次にピストンを押したとき「ポン!」となって吹きにくくなりますが
それが起こらないように空気抜きの小さな穴がピストンに空いています。 演奏中に管を抜き差しするときには便利
です。 この楽器も一番管は左手の人差し指で抜き差しできるように、指かけを付けてあります。

4番キィはオリジナルのものを外して、ヤマハの部品を取り付けてその上にコインを貼っています。 コインの
接着面はヤスリである程度平坦にして、瞬間接着剤で貼ってあります。 使用しているのはオーストリアの
20シリング硬貨ですが、日本のお金を使って削ったりしていると法律に違反する可能性があるので要注意です。

(s/n:#08650)

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