CNCHobby.DLL説明(Ver0.50 2008/05/10 M.Yamaguchi) ★1. 説明  SakraCad用、「趣味のCNCフライス」プラグイン。 ★2. 使用上の注意  ■フリーウェアです。使用制限、使用期限等は一切ありません。  ■使用、配布等については作者等にに代価等を支払うことなく無料で使用することが   できます。作者に連絡等も必要ありません。  ■本プログラムの使用によって何らかの障害が発生した場合でも、作者は一切の責任   を負わないものとします。   特に、G-CODEは機種依存などいろいろ難しいので、充分検証してお使いください。   作者はMini-CNCとMach3の組み合わせでテストしました。  ■作者は本プログラムのバグ修正、バージョンアップ等の一切のサポートの責は負い   ません。  ■作者は機械加工の素人です。G-CODEの作り方など多々勘違いがあると思います。お   許しください。 ★3. インストール  まず、SakraCadが実行されている場合は終了させてください。  次に、SakraCad.exeのあるフォルダーの下のPluginフォルダーにCNCHobby.DLLをコピ  ーします。  その後に、SakraCadを実行すると、ツールが追加されます。  ※注意   もし、plugin フォルダに"MINICNC.DLL"がある場合はそれを削除してください。   削除しなくても実行できますが、G-Codeツールが2つメニューに現れます。 ★4. 追加されるツール  ■G-CODE(「ツール」→「その他」)    CNCフライスで板を切り出すためのG-CODEを出力します。対象の図形(文字など   は除く)を選択し、右ボタンで基準点を設定し選択を終了します。その後、パラメ   ータダイアログに値を設定してください。    また、 図形の点(「ツール」→「その他」→「仮点」)はエンドミルを下へ下   ろすだけ(穴?)になります。    なお、図形はあらかじめ「オフセット線」などでエンドミルの半径分ずらしてお   いて下さい。「オフセット線」を実行するときはあらかじめポリライン化しておく   といろいろ幸せになります。    出力されるパスは適当に作りますので、それほど賢くありません。    以下、パラメータダイアログの説明です。   ○切削開始高さ    原点での切削対象からのエンドミルの高さ。   ○移動時高さ    移動するときの切削対象からのエンドミルの高さ。低くするほど加工時間が短く    なりますが、(作者は)切削したくずがエンドミルに引っかかって失敗すること    が多かったので、切削する板の厚さ程度にしています。   ○切削深さ    削る量。板を切り出すなら板の厚さ程度にします。   ○一回の切込量    エンドミルを一回に下ろす深さ。   ○Fパラメータ    切削速度。   ○Sパラメータ    Mini-CNCでは意味が無いです。   ○エンドミル径    エンドミルの直径。ポケット加工等の時に使われます。   ○初回切り込み量    ・デフォルト     初回の切込量を一回の切込量から変更しません。    ・半分     初回の切込量を一回の切込量の半分にします。    ・切り込み量指定     初回の切込量を指定します。   ○Z軸速度    エンドミルを下ろす速度。指定しなければ、Fパラメータの値が使われます。    溶けやすい材料(ABSとか)は遅くしたほうが良いようです。   ○Z軸移動    ・デフォルト(G1で移動)     Fパラメータ(Z軸速度が有効の場合はZ軸速度)で移動します。    ・表面まで速く(G0で)移動     板の表面までG0で移動します。    ・切削位置まで速く(G0で)移動     前回切り込んだ位置までG0で移動します。    ・G0からG1になる高さ     デフォルト以外の場合有効になります。G0からG1になる位置に少し余裕を加 えます。   ○表面まで速く移動    板の上からエンドミルの半径くらいの位置までG0で移動します。    作者は、アルミなどの金属加工で切削速度を遅くした場合に使っています。ABS    などの溶けやすい材料には使わないほうが良いようです。   ○ポケット加工    線などの端点同士の距離がエンドミルの直径程度の場合、エンドミルの上下動を    行わず移動するパスを作成します。    例えば、ポケット加工を行う領域にエンドミルの半径程度でハッチングをかけま    す。円の場合は「オフセット線」で適当な間隔で多重の円を書いておきます。    その図形にG-CODE出力を開始すると、ハッチング線などが適当につながったパス    が出力されます。   ○連続切削長    連続して削る長さ。切削した線分の長さを積算して、設定値になったとき、エン    ドミルを上げ下げする動作を行います。かなり適当で、直線は端点と端点の間で    止まる様な事はしません。    ABSなど溶けやすい材料を削るときに使うと効果がある気がします。  ■へこみ食い込み(「ツール」→「その他」)   説明がうまく出来ないのですが、エンドミルで四角い穴を開けると角が丸まりま   す。そこへ四角い部品をはめるときその丸みが引っかかります。地道にヤスリがけ   してもいいのですが面倒なので、その部分をわずかにへこませることで、角の丸み   を削り落とします。    対象は閉じたポリゴン図形で、直角部分のみです。   半径にエンドミルの半径、穴を開けるのではなく、外形部分を処理したい場合は   「外形」にチェックを入れてください。  ■曲げ部分穴(「ツール」→「円」)   板金の曲げる部分にあらかじめ適当な間隔の複数の穴を開けておくと、適当な精度   で簡単に曲げることができます。そのためのツールです。   間隔と余白を指定できますが、それは目安でそれに近い適当な間隔と端(余白)で   指定された半径の円を複数書きます。